「理解できずとも尊ぶ」尊さと向き合った 2.5年
[ ご報告 ]
2023年 9月 16日 土曜日 学校法人 先端教育機構 社会構想大学院大学|The Graduate School of Social Design コミュニケーションデザイン研究科にて、コミュニケーションデザイン修士(専門職)の学位を修めてきました。
LinkedIn Blogでも、入学するための合格通知を貰ったところから、入学式や、社会人として大学院生をはじめてみた所感なども書いてきました。(大学院に関連する主なBlogリンクは本文に貼っておきます。)
雑記ですが、これから大学院に通おうかなと検討している方や、通ってるよ!という方、そして、過去 働きながら通ってMBAなどを修了された方などとの交流も生まれた記録でもあります。
社会に出てからも、どうにか学習継続はしていきたいなと考えていました。すでに、夜開講の専門クラスには日本の大学履修し通っていたこともあり(最近は生涯学習として各大学で色々開講されてきたが、それよりも前も)、派遣会社が開催する専門性向上を目指す授業を受けたり、専門書出版社が行っている専門性を深めるための育成コースにも会社から通わせてもらったことも。
高校以降は、「育ってきた環境の当たり前が当たり前でじゃない世界」にどっぷりつかっていたために、「日本社会にいるとはみ出ているな。空気読めないと思われてるな。うまく順応できていないな。」と思うことが多く(いまもありますが)一方、日本市場の魅力を経済効果に還元していけたら、日本がもっと(いろいろな意味で)豊かになるのにと思って働いてきたことも確かです。
大学院に行くのであれば、MBA一択という風潮がわたしの周りには結構あったのですが、「わたしにとっての大学院の位置づけはどこにあるのか?」と考えたときに、他の選択肢はどんなことが想定できるのか。と長年考えてきたところで、パンデミックが発生しました。
そんな頃に、LinkedInを個人として利用しながら、仕事に役立つ情報、案件に発展するつながり、自分自身の発信と受信にこんなにも可能性があるのか。と感じていたところ、社会科学のアプローチで、わたしのお仕事領域(広報・マーケティング・事業開発)に関して深められると思える会話を大学院の先生とすることが出来たので、飛び込んでみました。
[ 振り返り ]
一言で総括することは難しいけれど、「理解できずとも尊ぶ」尊さと向き合った時間だったなと思います。これについては、別途整理してみたいなと思うのですが、この言葉はとても重くて、簡単には言えないなとずっと思ってきました。
学位記授与のあと、修了生一人ずつ 2分間スピーチをすることになっていたのですが、その際 最初に話さないといけないのが わたしだったので、この想いをはじめて人前で話しました。
コミュニケーションや情報に関連する専門的学びを中心に学びを広げていったわけですが、改めて対話や学ぶことの重要性はもちろん改めてよく考えさせられました。が、同時に、まだ分からない、未知なる価値観・考え方などに対する不安や排除意識にも触れた時間であったことも確かです。だからこそ、理解されない不満も募り、嫌になったり、苦手意識が生まれたりと負のスパイラルに入ることも多かったように振り返ることも多かったです。
しかし、「まだ分からない、未知なる価値観・考え方」に対して、すべて知りたいという意欲を持てないにしても、そうゆうことがあるのだなと受け止め、またその人・考え・集団への尊ぶ姿勢を持つ尊さを実感することが多かった。そして、尊ぶ心を養いたくて、いろいろな勉強をしたなと感じています。
わたし自身の至らなさ、準備不足、知識不足、経験不足、技量不足などなど、本当に研究を進めるということに対しての自分がついていけてないことが多く、今でもなお、ああ、こうしたかった。こうでありたかった。という未練ばかりが募ります。
「日本企業において、個人利用のLinkedInが所属企業に与える可能性について」を取り組みました。
LinkedIn Top Voices 2020のひとりとして選んでいただいたことをきっかけに、他のTop Voicesに選ばれた人たちとの交流や、(現在は休止となっていますが)当時からLinkedIn Japanニュース編集部の方々のまなざしを感じては、個人の発信・受信・交流が持つ貢献力って可能性に満ちているなと考えることが深まりました。わたしと同じ、従業員の立場x個人のLinkedIn利用xTop Voicesに選ばれた方に焦点を当て、日本企業&外資企業に属される方に協力をいただいて、実態調査も行いました。
あまりにもわたしの身の丈に合わないテーマを選んだことで、とてもとても時間が足らず、とはいえたとえあと半年研究を伸ばしたところで、わたしの大量の不足の部分を改善できるのかと考えてみれば、そんな簡単に至らなさが改善することも見込めないというのもよくわかるので、今回はここでいったん区切ることにしました。
それでも、Top Voicesに選ばれている研究協力者になっていただいた方々からは、多くの気づきと学びをいただきました。
仕事と学業の両立は2022年秋から苦しくなり、罹患したこともあり体調回復もままならなくなったため、2023年春に修了予定だったのを秋まで延ばしました。この半年間でも補填できないほど、至らないことが多いなと考え、この貴重な実態調査の考察と論文全体の質向上は、これから時間がかかっても行っていこうと決めた次第です。
論文の質には難ありということは認めたうえで、この2.5年 学内で多くの方に理解してもらえなかったテーマを選んだこと、これ自体はやって良かった!と思っています。
論文を進めるにあたり、1年次からテーマを設定を模索します。その過程で、いろいろな先生や学生と話すのですが、ほとんどの人に理解してもらえない。理解してもらえないどころか否定される体験も重ね、最後の最後までこれは分かってもらえないんだなと覚悟して臨むと決めるまで、本当に苦しかったです。
それだけ 私の通った大学院の先生方、学生にとって、LinkedInは身近にない人が多いのだろうと分かったし(なので、LinkedInの仕様についてもかなりページを割いて説明しました。)SNS=怖い・分からない・炎上 といった ネガティブなイメージが強く、それ以上の会話にならないという場面にもぶつかりました。
論文を書いてみた今だからこそ
・取り組んでみた
・取り組む間につかんだこと
・一筋縄ではいかないからこそ、これからも考え続けるテーマとする
と 思えているし、祝辞の中で学長から「直接SNSの活用が個人に広がる今、このような話を知りたい人は多くいると思うので、本にでもしたらいい。」と言っていただけたので、めげずに取り組んで良かったなと思えたご褒美でした。
[ これから ]
まだ記憶が鮮明の内に、未来の自分のため、これから社会人大学院大学に進学を検討される方のためにもなれば?と思うので、大学院エピソードを少しLinkedIn Blogにしていこうと思います。
せっかくなのでアカデミアの世界との接点も大事にしていこうと思いますし、そろそろ実社会に戻って、お仕事の中で色々な学び・経験を積み重ねていきたいなと思います。
文末になりましたが、入学を決めたときから応援してくださったLinkedInのつながりの皆さま、実態調査に協力してくださったTop Voicesの皆さま、LinkedIn News編集部の皆さま、などなど、多くの方のご支援ありがとうございました。
著者(Hiroko.T)について。
シリコンバレー企業 の 日本市場拡大のために 広報・マーケティング職をしながら、事業開発にも従事し、企業・社会での コミュニケーションを研究するために、専門職大学院にも進学。
2023年9月に、社会構想大学院大学 コミュニケーションデザイン研究科を終了し、コミュニケーションデザイン修士(専門職)を修める。
LinkedIn Blog サブスク(無料)はココで出来ます。
ブランドエンゲージメント、インナーブランディング、広報、デザイン、デジタルマーケティング、顧客分析、プロジェクトマネジメントの豊富な経験を活かし、企業成長に貢献。強みは、売上直結のマーケティング戦略構築とプロジェクトマネジメント。プライベートでは、トライアスロン・パラトライアスロンの国際審判活動やスポーツボランティアを通じて、スポーツと社会に貢献。仕事でもプライベートでも、皆で一つのものを作り上げる喜びを共有しています。
1年前おめでとうございます!!
Professor of The Graduate School of Social Design and Secretary General of both the Japan Active Learning Society and the Society for Education in the AI Age.
1年前修了おめでとうございます。
教授
1年前学位取得おめでとうございます。
B2Bマーケター←エバンジェリストに13年従事 | LinkedIn Top Voices 2021受賞 | 日経ビジネススクールオンデマンド講師 | 繋がり申請歓迎 | 外資ITで真の和魂洋才目指して異文化な働き方実践中
1年前修了おめでとうございます!!🎉🎉🎉