普通なら「合格」しているバッハ パルティータ1番プレリュード・アルマンド
ほぼ半年近く練習しているバッハ パルティータ1番プレリュード・アルマンドはふだんの自分の合格基準から言うと、もうとっくに「合格」して(したことにして)次の曲に行っていると思う。
だってほとんどミスタッチはしないし(といっても3回弾けば1-2か所はミスタッチするけど)、テンポはクリアしているし、暗譜は特に必要とされていないのに、暗譜しているし・・・
なのにまだ改善点を探しつつ、しつこく弾きこんでいるのは、バッハコンクールなんかに申し込んだせいである。
まったく自業自得なのだ。
しかも先生はどちらかと言えば、私のコンクール参加には最初、難色を示していたというのに。
でもある日突然
「優勝する気はないよね、だったら!」
と言うことになったのだ。
これ、ちょっと冗談キツくないか?
まぁしゃーないわ。
シモーヌ・ディナースタインのパルティータ1番アルマンド
ところでアルマンドについては、私はアメリカの若いピアニスト、シモーヌ・ディナースタイン(Simone Dinnerstein)の演奏をお手本としている。
なぜかというと、YouTubeで聴けるプロのピアニストの演奏のなかで、彼女のがいちばんテンポが遅いせいである。
ちなみに彼女のバッハ パルティータ1番プレリュードはあまりにもテンポが遅すぎて、もう途中で居眠りしそうなぐらいだ。
なのでプレリュードについては他のピアニストをお手本としているが、アルマンドについてだけお世話になっている。
シモーヌ・ディナースタインは有名ピアニスト?
このシモーヌ・ディナースタインというピアニスト、特に何かのコンクールで受賞したという履歴はなさそうだから、日本では無名なのだろう。
しかしアメリカでは「引用始めー2007年にリリースしたJ.S.バッハのゴールドベルク変奏曲の録音で、ビルボードチャートのクラシック部門で週間1位を獲得し、ニューヨークタイムズ、ロサンジェルスタイムズなどで絶賛されるー引用終わり」とあるから、結構知名度が高いのかもしれない。
ひょっとして翡翠色の瞳が印象的な、なかなかの美人さんだからか?
そのピアノの音色はクセがなく、やさしい音色と言えるかもしれない。
しかしなぁ~
彼女の演奏を聴くでしょ。それから自分の演奏をボイスメモに録音したのを聴くでしょ。
もう全然違うので、「あっれ~~」と絶叫したいぐらいなのだ。
これは彼女の弾いているグランドピアノ with 音響設備とウチのヤマハアップライトピアノwith no 音響設備 の違いのせいにしたい。
でも悲しいかな、それだけではない。
何かが決定的に違うのだ。でも何だろう?
音の粒を揃えるための裏技があるらしい
これはやはり音の粒かな。
16分音符の長さというより、強さが、微妙に私の場合はばらけているように思う。
例えば、親指・小指のところはどうしても弾きやすいから音が強くなっているとか。
これを測定する方法があるのかもしれないが、ウチにはそんな設備は持ち合わせていないし、思いもつかない。
解決策を考えあぐねてネット記事を漁っていると、ちょっと耳よりな記事が目についた。
上記の記事で
ちょっと裏技っぽいですが1拍のまとまりを意識して拍の頭の音に少しアクセントをつけて(少しだけですよ!)ほんの少し長めに弾きあとの音をおまけみたいに軽めに弾いてみてください
というのがあり、試してみたのだ。
試すにあたってちょっと思うところがあり、拍のアタマに音に少しアクセントというか、若干タメを入れる気持ちで弾いて、録音して、聴いて見たら・・・
けっこう改善されているのだ!
せいこ先生、ありがとうございました!
あつかましくも記事を引用させていただいたこと、厚くお礼申し上げます。
ところでもう一つ不思議なこと・・・
なんで私はいちいち録音してから聞かないと、自分の欠点に気がつかないのだろう?
弾いているときに気がつけばとってりばやいのになぁ。