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広島・長崎原爆

1945年8月、広島・長崎へ原爆が投下されました。体験者が高齢化するなか、継承が課題になっています。

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葉の変色に続き説明板も故障 被爆アオギリ受難、扱いに疑問の声も

葉っぱが変色した被爆樹木アオギリの前にある説明板には、「故障中」という表示がつけられている=広島市中区で2024年7月24日午後6時26分、矢追健介撮影
葉っぱが変色した被爆樹木アオギリの前にある説明板には、「故障中」という表示がつけられている=広島市中区で2024年7月24日午後6時26分、矢追健介撮影

 広島市中区の平和記念公園に立っている被爆樹木アオギリの近くに、その歴史などが書かれた説明板が設置されている。24日午前、被爆で傷付いたアオギリを見上げた親子連れが、説明板についているボタンを押した。本来は「アオギリのうた」が流れるはずだが、反応しないことに首をかしげた。

 その後、連絡を受けた広島市緑政課が確認したところ、壊れていることが判明。「故障中」という表示がつけられた。公園内で活動するガイドによると、最近訪れた人から「曲が流れない」という話を聞いていたという。

 同公園のアオギリを巡っては今月中旬、2本あるうちの1本の葉っぱが所々、黄色く変色していることも判明。すぐ西隣に今年5月にできた「G7広島サミット記念館」の白っぽい壁に光が反射し、生育環境が乱れたことが原因とみられる。市は、アオギリに面した壁に黒い遮光ネットを取り付けたばかりだった。

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