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広島・長崎原爆

1945年8月、広島・長崎へ原爆が投下されました。体験者が高齢化するなか、継承が課題になっています。

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「私はぜったいに戦争はいやです」 少女が作文に込めた願いは今

「原爆の子」の初版本を手にする早志百合子さん=広島市安佐南区で2024年7月17日、加古信志撮影
「原爆の子」の初版本を手にする早志百合子さん=広島市安佐南区で2024年7月17日、加古信志撮影

 荒涼とした砂漠に突如出現した強烈な炎と光――。それを見た人々は抱き合い、歓声を上げた。人類初の核爆発実験が成功した瞬間だった。

 「原爆の父」と呼ばれた天才科学者の半生を描いた映画「オッペンハイマー」。早志(はやし)百合子さん(87)=広島市安佐南区=は核実験のシーンで思わず目を伏せた。79年前に見た地獄のような光景がよみがえったのだ。

 広島で被爆した少年少女らの手記集「原爆の子 広島の少年少女のうったえ」(長田新=おさだ・あらた=編、岩波書店)に早志さんの作文が収められている。

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