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渡辺倫果 トリプルアクセルは「プライド」 後悔しないために挑む

フィギュアスケートの渡辺倫果選手=千葉県船橋市で2024年10月1日、渡部直樹撮影
フィギュアスケートの渡辺倫果選手=千葉県船橋市で2024年10月1日、渡部直樹撮影

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第1戦、スケートアメリカ(18~20日、米テキサス州アレン)に出場する女子の渡辺倫果選手(三和建装・法大)が、毎日新聞の単独インタビューに応じた。ショートプログラム(SP)に込めた思いやフリー誕生の過程、そしてトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)へのこだわりを語った。2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季オリンピックのプレシーズンとなる今季へ「覚悟」を持って臨む。【倉沢仁志】

突き詰めたい「孤独」の表現

 今季、渡辺選手が一貫して掲げるテーマは「孤独の美しさ」。SPに採用したベートーベンのピアノソナタ「月光」のイメージから来たものだ。

 「物語のないこの曲に対して自分がどう動いていくかを考えた時、水辺に1人で座って、月の光がスポットライトのように差し込んでいるイメージが湧いてきました。自分で作ったこの物語が見ていただく皆さんに伝わるといいなと思っています」

 以前からやりたかったという「月光」は、過去にもさまざまな選手が表現してきた。男子では高橋大輔さんや宇野昌磨さんといった日本を代表するスケーターも滑った演目だ。もちろん渡辺選手の脳裏にも刻まれている。

 「高橋大輔さんは、…

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