古豪復活へ 立教大アメフト部を導く2人のコーチ

練習前、ミーティングをする立大の金子湧主将(中央)ら=埼玉県富士見市の立教大学富士見総合グラウンドで2024年10月2日午後6時、玉井滉大撮影
練習前、ミーティングをする立大の金子湧主将(中央)ら=埼玉県富士見市の立教大学富士見総合グラウンドで2024年10月2日午後6時、玉井滉大撮影

 日本のアメリカンフットボールの「ルーツ校」として知られる古豪が、昨年から反転攻勢をかけている。

 関東大学リーグ1部上位「TOP8」に所属する立教大は長く低迷していたが、昨秋のリーグ戦で2位に躍進し、ファンや関係者らを驚かせた。今季も1試合を残して4勝2敗と、全日本大学選手権の出場が視野に入っている。復活を果たしたのには、2人のコーチの存在があった。

意識改革した元日本代表主将

 日本のアメフトは立教大のポール・ラッシュ教授によって組織化され、1934年に立大、早稲田大、明治大の3校で創部された。立大は51年の第6回毎日甲子園ボウルで初出場優勝を果たすと、翌年も制して2連覇を達成。その後も2度優勝(引き分け両校優勝1回含む)したが、65年を最後に大舞台から遠ざかる。以降、1部では中~下位になることが増え、2部降格も経験した。

 今季、主将を務めるDB金子湧選手(4年)は強豪の東京・佼成学園高の出身で、高校時代は日本一の経験もある。入学直後、日本大とのオープン戦で感じた違和感を今も覚えている。

 「大差で負けた日に笑っている人がいて、悔しくないのかなと。やっぱり立大には負け癖があるというか、負け慣れてしまっているのかなと感じました」

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