米西部ラスベガスでトランプ次期大統領の一族企業が運営するホテル前で起きたテスラ車の爆発をめぐり、地元当局は2日、車内で死亡した運転手は爆発直前に自ら銃で頭を撃ったとみられると発表した。身元は米陸軍の特殊部隊隊員(37)の可能性が高いとした。
警察はDNA鑑定で遺体の身元確認を続けている。運転席の足元など車内からは複数の銃が見つかり、いずれも合法的に購入されたものだったという。
軍当局は米メディアに対し、死亡したとみられる隊員は、任地のドイツから休暇のため米国に帰国していたと明らかにした。
連邦捜査局(FBI)は、南部ニューオーリンズで同じ日に発生した車両テロとラスベガスの爆発について、現時点で直接の関係はないとみている。ニューオーリンズのテロの容疑者もかつて陸軍に所属していたが、警察によれば2人が知り合いだったことを示す証拠はないという。
ラスベガスの爆発は、トランプ次期大統領の一族企業が運営するホテルの車寄せで1日に発生し、7人がけがをした。爆発したテスラ車の荷室には花火やガスボンベ、キャンプ用の燃料が積まれていた。警察はテロの可能性も含め、爆発した原因について調べを進めている。車は個人間で車を貸し借りできるサービスを利用して借りられていた。【ニューヨーク八田浩輔】