初詣1月4日㊂浄土寺・圓通寺(東京都港区赤坂)
㊁から続いています。
威徳寺の後は、周辺の小さな寺社を少し廻ってみました。
浄土寺
一ツ木通りにある平河山浄土寺は、文亀年間(1501~4年)開山の浄土宗のお寺です。
平河(現在の東京都千代田区平河町)にあったため平河山を称しますが、その後数回の移転を繰り返し、1665(寛文5)年に現在地に来たそうです。
石製立像が多い地蔵菩薩様が、ここでは珍しく銅製座像です。
港区有形文化財指定。
閻魔大王様の石像もありました。
専修寺旧跡之碑
圓通寺に向かう途中、円通寺坂の中腹にありました。
圓通寺
佛智山圓通寺は1625(寛永2)年創建。
江戸三祖師のひとつに数えられる日蓮宗の寺院です。
「江戸三祖師」とは、日蓮聖人が自ら入魂した木像三体の祖師像のことです。
厄除け祈願が流行った江戸時代に盛況を博したそうです。
<江戸三祖師・50音順>
- 日円山妙法寺(杉並区堀ノ内)
- 佛智寺圓通寺(港区赤坂)
- 妙徳山圓福寺(新宿区神楽坂)
堀之内妙法寺はこちらの記事でご紹介しています。
江戸時代には、江戸城を取り囲む7寺院の梵鐘が、市民に時刻を知らせる「時の鐘」に指定されていました。
圓通寺はその7寺院のうちのひとつでした。
敗戦色が濃くなり始めた1943(昭和18年)8月に出された「金属類回収令」(武器生産用の金属の不足を補うため、建物の手すりやマンホールの蓋、家庭用の鍋釜、寺院の仏像や梵鐘に至るまで供出させた)により一度差し出されます。
しかし溶かして武器にされてはいなかったようで、終戦後30年も経った1975(昭和50)年に寺に返却されました。
2018(平成30)年に港区有形文化財に指定されています
梵鐘だけの写真は撮りそびれたので、画像は港区立郷土歴史館よりお借りしました。
㊃に続いてます。
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