赤旗にクラッシュ多発の午前予選を経て、午後の決勝レースです。セッションの遅延はよくあることですが、この決勝は時間が早められ、現地時間の12時半に開始となりました。かなりのレアケース。
スタートタイヤはまだ濡れた路面に全車浅溝のインターミディエイトタイヤを履いています。全車といっても、7番グリッドを獲得したウィリアムズのアルボンはいません。予選のクラッシュによるアルボンの怪我とかではなく、マシンの方の怪我が直らないため。残念ですがあの複雑骨折を完治させるには時間が足りませんでした。また同じく予選でクラッシュしたフェラーリのサインツはピットレーンスタートとなっています。
ん?君は何やっているのかな、ストロールちゃま。まだフォーメーションラップよ?!たまにあるフォーメーションラップ中のストップ。スターティンググリッドにすら就けず-1周リタイヤ決定。こりゃ決勝もまだまだ危険たっぷり。何かあるぞ。
ストロールの件もあり、スタートはやり直し。でもエキストラフォーメーションに入る者とグリッドに残る者と様々。
またやり直し。どうやら今回は「動かない」のが正解らしい。一瞬何でざわついているのかわかりませんでした。初めにきっかけを作ったポールのノリスに審議がかけられています。ペナルティ覚悟か。
今回は大丈夫?!7番グリッドと10番グリッドが空席。なかなかレースが始められないよ。
よしスタート!あらら、ノリスは2番グリッドのラッセルにかわされていないか?!
あるあら、このくるりんぱしているレッドブルは11番車の方。1番車は17番スタートから早くも11位浮上だって?!おいおい予想より早過ぎで、こんなの聞いてないよ!
1周目、それもかなり前半セクターで6人抜きを果たしたフェルスタッペンは2周目のターン1でハミルトンをインから捕らえて入賞圏内の10位
そして5周目にはガスリーをかわし9位に浮上してきています。何だこのハイペース、表彰台登壇も視野に入ってきたぞ。
アロンソもかわしたフェルスタッペンは8周目にノリスの相方ピアストリの真後ろに迫っています。ここまで快調のフェルスタッペンもさすがにこのライバルは訳が違うぞ。2位ノリスと8位フェルスタッペンとの差は10秒1。ピアストリ、極力引っ張り、ノリスを逃すんだ!
2周保たず。フェルスタッペンは7位浮上。
翌11周目は11番車には厳しい弟分のローソンをパスし、6位。
ここからは3位走行の角田を先頭とした集団に捕まることとなります。すぐ前が角田なら「オトナの圧力」も容易にかけられるのでしょうが、5位はルクレールですからね。ここからはそう簡単には。
22周目に並びかける。ルクレールの意地が勝つか?!
ほら、ルクレールはさすがにそう簡単にはいかんよ。
フェルスタッペンは押し出されたと無線でアピール。ここまでスマートにきたのを足止めされて、変なスイッチが入らないといいけど(入ったら入ったで無茶苦茶したら、今までの苦労が水の泡になる)
ノリスとフェルスタッペンのギャップは徐々に拡がります。
25周目にルクレールがピットに向かい、フェルスタッペンは労せず5位に浮上すると、27周目に10位を走行していたハースのヒュルケンベルグが変な位置でストップ。黄旗が振られています。
しばらく間があって、バーチャルセーフティカーが発動。7位ピアストリ、8位アロンソがすかさずピットへ。
バーチャルセーフティカー終了の予告の最中、トップのラッセルと2位ノリスは同時に、そして4位の角田もピットに向かいます。レース再開されたらペースは戻りますから、このタイミングで入ってよかったのか?!嫌な予感がします。
4位にいたオコン、5位フェルスタッペン、6位ガスリーはステイし、ラッセル、ノリス、角田はガスリーの後ろで復帰。
するとその直後にノリスはラッセルをサックリとパスして暫定4位となり、前のステイアウト組がピットに入れば逆転するかもしれません。
えっ?今度はセーフティカー?!一体誰?!
ウィリアムズのコラピントがターン1手前でクラッシュ。完全にトラックを塞ぐ形で止まっている。これはヤバいやつ。。それにしてもウィリアムズはマシンを壊し過ぎ。
だよね、赤旗だよね。となれば、ステイアウト組は無条件にタイヤ交換できちゃうではないか!はは。。
34周目からローリングスタートでレースが再開されます。フェルスタッペンはオコンを確実に狙っているぞ。
オコンはどうにかフェルスタッペンの猛追をしのぎながらレースが39周目まで進むと
このフェラーリはどちらだ?!サインツか。またセーフティカー。予選に負けないくらい決勝もぐちゃぐちゃしてきました。
43周目にセーフティカーが退くと、ターン1でインからオコンを狙うフェルスタッペン。
ノリスは曲がり切れずトラック外側に逸れる。さてはブレーキを温め切れなかったな。
フェルスタッペンはまさかの17番スタートからトップへ。一方でトラックを外れたポールスタートのノリスはピアストリにまで先行を許して7位まで後退。何というシナリオ。さすがにスタート前までこんな展開になるとは予想も出来ませんでした。
まだチェッカーフラッグまではだいぶ距離があります。46周目にチームはピアストリとノリスの順位入れ替えを命じる。有難い措置ではあるけど今回ばかりは正直情けないし今更感がある。
3番グリッドスタートから「バーチャルセーフティカーマジック」に引っかかり8位まで後退した角田は7位ピアストリを攻め立てています。今日のマクラーレンはいつものようなキレが無く、隙も多い。
59周目のこの2台はレーシングブルズのローソンとレッドブルのペレスによる9位争い。またこの2人か。
一度前に出かけたペレスをローソンがやり返す。また◯指立てたりしないだろうな。
ローソンに完全にナメられているペレス。ローソンに競り負けた後、ハミルトンにもやられて入賞圏外11位に転落する11番車でした。
17番手から、勝ちやがった。。すごいとしか言い様が無い。。
《決勝結果》
1 フェルスタッペン(レッドブル・HRB)
2 オコン (アルピーヌ・R)
3 ガスリー (アルピーヌ・R)
表彰台の国旗、90°クリっと回しただけの同じ3色しか使われていない(笑)結構レアな組み合わせです。
フェルスタッペンはレース序盤の早い段階で巧みに入賞圏内に浮上、赤旗の幸運も相まって16人抜きを敢行。2位3位にはワークスチームながら低調続きのシーズンとなったアルピーヌの2人、オコンとガスリーが入りました。チャンピオン争いで食らいつくノリスは6位8ポイント獲得に止まり、3番スタートの角田は続く7位入賞も悔しさが残るレースとなりました。
《ファステストラップとそのタイミング》
フェルスタッペン(レッドブル・HRB)
1分20秒472 67周目/69周
《ドライバー・オブ・ザ・デイ》
フェルスタッペン(レッドブル・HRB)
《完走(扱い)台数と規定周回走破台数》
完走台数:15台(15台フィニッシュ)
規定周回:15台
フェルスタッペンのファステストラップは予選最速タイムでポールポジションを獲得したノリスのタイムを上回っています。路面状況の差はあれど、フェルスタッペンはレース終盤で使い古しのタイヤによるもの。終盤に2位オコンを突き離し、ファステストラップまでもぎ取るフェルスタッペンのペースは驚異的でした。
《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
フェルスタッペン(レッドブル・HRB)
パワーユニット交換はドライバーのみの原因ではありませんし、予選Q2敗退も赤旗によるものでこちらもいわば不運。絶体絶命ともいえる状況下でバーチャルセーフティカーのタイミングでステイアウトしたことが功を奏し、飛躍的にポジションを上げることに成功できたのは1周目の驚異的なポジションアップがかなり効果的となりました。オコンをかわした後の一人旅が実力とポテンシャルをいかん無く発揮した証拠です。全セッションにおいてドライであれば、もっと楽にレースが出来たかもしれませんし、逆にいつも通り上位でノリスと絡むようなことがあったかもしれません。いずれにしても今回の決勝は針の穴に糸を通すような限られた状況を上手く潜り抜け、チャンピオンらしい底力と見せつけることが出来ましたし、対ノリスに致命的な衝撃を与えられたと思います。
次点はオコンです。フェルスタッペンと同様にステイアウトを選んで飛躍、その後もアルピーヌのマシンでしばらくトップを堅持しました。予選も調子がよかったですよね。何より、レース終了後のガスリーとの抱擁はちょっと感動しました。何も別れの直前のシーズン終盤でなく、もっと早くこうなれればよかったのに(笑)何だかんだで仲はいいと思いますよ。両者はもう大人ですし照れてるだけ。腐れ縁です。
《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》
該当無し
予選に続いて決勝も雨に翻弄されたぐちゃぐちゃなレースで甲乙の「乙」はなかなか判断出来ませんし、する必要も無いかなと。ワーストは無しとしました。
ただぁー、スタートの先走りミスはともかく、ノリスは散らかってしまっていましたね。雨が比較的得意と思っていたのに、あの圧倒的な予選とは対照的なミスと精彩を欠いたことで、ドライバーズチャンピオン争いはほぼ終結したような状態となりました。不運ちゃ不運だけど、それ以外にも最近には無い自信の無さや弱気な面が垣間見えました。可能性はまだ決してゼロでは無いものの、残るシーズンはチームの対フェラーリに注力すべきでしょう。
《ドライバーズポイントランキング》
1 → フェルスタッペン 393pts
2 → ノリス 331pts(-62pts)
3 → ルクレール 307pts(-24pts)
4 → ピアストリ 262pts(-45pts)
5 → サインツ 244pts(-18pts)
6 ↑ ラッセル 192pts(-52pts)
7 ↓ ハミルトン 190pts (-2pts)
8 → ペレス 151pts (-39pts)
9 → アロンソ 62pts(-89pts)
10 → ヒュルケンベルグ 31pts(-31pts)
《コンストラクターズポイントランキング》
1 → マクラーレン 593pts
2 → フェラーリ 557pts (-36pts)
3 → レッドブル 544pts (-13pts)
4 → メルセデス 382pts(-162pts)
5 → アストンマーティン 86pts(-296pts)
6 ↑ アルピーヌ 49pts (-37pts)
7 ↓ ハース 46pts (-3pts)
8 ↓ レーシングブルズ 44pts (-2pts)
9 ↓ ウィリアムズ 17pts (-27pts)
10 → キックザウバー 0pts (-17pts)
フェルスタッペン、ノリスによるドライバーズチャンピオン争いは残り3戦で62ポイント差と、数字上はまだ不可能と言い切れないものの今回がトドメを差したように思います。トップ10はほかメルセデス勢が6位7位でスワッピング。10位以下では角田が6ポイントを得て12位に浮上しています。
《第21戦サンパウロGPのポイント》
・午前と午後で運も味方に大化けフェルスタッペン
・アルピーヌ大飛躍!幼馴染で仲良く笑顔で抱擁
・角田いいもの見せてもらった!次戦以降の自信に
・今回のマシン修復額いくら?!ここの雨本当危険
決勝のフェルスタッペンとノリスは対照的でした。難しいのは覚悟していたけど、久々の新チャンピオン誕生に期待し、今回はだいぶ差を縮められると思っていただけに残念です。気を取り直してアメリカ大陸戦から脱出、いや待てよ、次戦は北アメリカのラスベガスGPか。まだアメリカ大陸戦やないかー!(笑)
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赤旗にクラッシュ多発の午前予選を経て、午後の決勝レースです。セッションの遅延はよくあることですが、この決勝は時間が早められ、現地時間の12時半に開始となりました。かなりのレアケース。
スタートタイヤはまだ濡れた路面に全車浅溝のインターミディエイトタイヤを履いています。全車といっても、7番グリッドを獲得したウィリアムズのアルボンはいません。予選のクラッシュによるアルボンの怪我とかではなく、マシンの方の怪我が直らないため。残念ですがあの複雑骨折を完治させるには時間が足りませんでした。また同じく予選でクラッシュしたフェラーリのサインツはピットレーンスタートとなっています。
ん?君は何やっているのかな、ストロールちゃま。まだフォーメーションラップよ?!たまにあるフォーメーションラップ中のストップ。スターティンググリッドにすら就けず-1周リタイヤ決定。こりゃ決勝もまだまだ危険たっぷり。何かあるぞ。
ストロールの件もあり、スタートはやり直し。でもエキストラフォーメーションに入る者とグリッドに残る者と様々。
またやり直し。どうやら今回は「動かない」のが正解らしい。一瞬何でざわついているのかわかりませんでした。初めにきっかけを作ったポールのノリスに審議がかけられています。ペナルティ覚悟か。
今回は大丈夫?!7番グリッドと10番グリッドが空席。なかなかレースが始められないよ。
よしスタート!あらら、ノリスは2番グリッドのラッセルにかわされていないか?!
あるあら、このくるりんぱしているレッドブルは11番車の方。1番車は17番スタートから早くも11位浮上だって?!おいおい予想より早過ぎで、こんなの聞いてないよ!
1周目、それもかなり前半セクターで6人抜きを果たしたフェルスタッペンは2周目のターン1でハミルトンをインから捕らえて入賞圏内の10位
そして5周目にはガスリーをかわし9位に浮上してきています。何だこのハイペース、表彰台登壇も視野に入ってきたぞ。
アロンソもかわしたフェルスタッペンは8周目にノリスの相方ピアストリの真後ろに迫っています。ここまで快調のフェルスタッペンもさすがにこのライバルは訳が違うぞ。2位ノリスと8位フェルスタッペンとの差は10秒1。ピアストリ、極力引っ張り、ノリスを逃すんだ!
2周保たず。フェルスタッペンは7位浮上。
翌11周目は11番車には厳しい弟分のローソンをパスし、6位。
ここからは3位走行の角田を先頭とした集団に捕まることとなります。すぐ前が角田なら「オトナの圧力」も容易にかけられるのでしょうが、5位はルクレールですからね。ここからはそう簡単には。
22周目に並びかける。ルクレールの意地が勝つか?!
ほら、ルクレールはさすがにそう簡単にはいかんよ。
フェルスタッペンは押し出されたと無線でアピール。ここまでスマートにきたのを足止めされて、変なスイッチが入らないといいけど(入ったら入ったで無茶苦茶したら、今までの苦労が水の泡になる)
ノリスとフェルスタッペンのギャップは徐々に拡がります。
25周目にルクレールがピットに向かい、フェルスタッペンは労せず5位に浮上すると、27周目に10位を走行していたハースのヒュルケンベルグが変な位置でストップ。黄旗が振られています。
しばらく間があって、バーチャルセーフティカーが発動。7位ピアストリ、8位アロンソがすかさずピットへ。
バーチャルセーフティカー終了の予告の最中、トップのラッセルと2位ノリスは同時に、そして4位の角田もピットに向かいます。レース再開されたらペースは戻りますから、このタイミングで入ってよかったのか?!嫌な予感がします。
4位にいたオコン、5位フェルスタッペン、6位ガスリーはステイし、ラッセル、ノリス、角田はガスリーの後ろで復帰。
するとその直後にノリスはラッセルをサックリとパスして暫定4位となり、前のステイアウト組がピットに入れば逆転するかもしれません。
えっ?今度はセーフティカー?!一体誰?!
ウィリアムズのコラピントがターン1手前でクラッシュ。完全にトラックを塞ぐ形で止まっている。これはヤバいやつ。。それにしてもウィリアムズはマシンを壊し過ぎ。
だよね、赤旗だよね。となれば、ステイアウト組は無条件にタイヤ交換できちゃうではないか!はは。。
34周目からローリングスタートでレースが再開されます。フェルスタッペンはオコンを確実に狙っているぞ。
オコンはどうにかフェルスタッペンの猛追をしのぎながらレースが39周目まで進むと
このフェラーリはどちらだ?!サインツか。またセーフティカー。予選に負けないくらい決勝もぐちゃぐちゃしてきました。
43周目にセーフティカーが退くと、ターン1でインからオコンを狙うフェルスタッペン。
ノリスは曲がり切れずトラック外側に逸れる。さてはブレーキを温め切れなかったな。
フェルスタッペンはまさかの17番スタートからトップへ。一方でトラックを外れたポールスタートのノリスはピアストリにまで先行を許して7位まで後退。何というシナリオ。さすがにスタート前までこんな展開になるとは予想も出来ませんでした。
まだチェッカーフラッグまではだいぶ距離があります。46周目にチームはピアストリとノリスの順位入れ替えを命じる。有難い措置ではあるけど今回ばかりは正直情けないし今更感がある。
3番グリッドスタートから「バーチャルセーフティカーマジック」に引っかかり8位まで後退した角田は7位ピアストリを攻め立てています。今日のマクラーレンはいつものようなキレが無く、隙も多い。
59周目のこの2台はレーシングブルズのローソンとレッドブルのペレスによる9位争い。またこの2人か。
一度前に出かけたペレスをローソンがやり返す。また◯指立てたりしないだろうな。
ローソンに完全にナメられているペレス。ローソンに競り負けた後、ハミルトンにもやられて入賞圏外11位に転落する11番車でした。
17番手から、勝ちやがった。。すごいとしか言い様が無い。。
《決勝結果》
1 フェルスタッペン(レッドブル・HRB)
2 オコン (アルピーヌ・R)
3 ガスリー (アルピーヌ・R)
表彰台の国旗、90°クリっと回しただけの同じ3色しか使われていない(笑)結構レアな組み合わせです。
フェルスタッペンはレース序盤の早い段階で巧みに入賞圏内に浮上、赤旗の幸運も相まって16人抜きを敢行。2位3位にはワークスチームながら低調続きのシーズンとなったアルピーヌの2人、オコンとガスリーが入りました。チャンピオン争いで食らいつくノリスは6位8ポイント獲得に止まり、3番スタートの角田は続く7位入賞も悔しさが残るレースとなりました。
《ファステストラップとそのタイミング》
フェルスタッペン(レッドブル・HRB)
1分20秒472 67周目/69周
《ドライバー・オブ・ザ・デイ》
フェルスタッペン(レッドブル・HRB)
《完走(扱い)台数と規定周回走破台数》
完走台数:15台(15台フィニッシュ)
規定周回:15台
フェルスタッペンのファステストラップは予選最速タイムでポールポジションを獲得したノリスのタイムを上回っています。路面状況の差はあれど、フェルスタッペンはレース終盤で使い古しのタイヤによるもの。終盤に2位オコンを突き離し、ファステストラップまでもぎ取るフェルスタッペンのペースは驚異的でした。
《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
フェルスタッペン(レッドブル・HRB)
パワーユニット交換はドライバーのみの原因ではありませんし、予選Q2敗退も赤旗によるものでこちらもいわば不運。絶体絶命ともいえる状況下でバーチャルセーフティカーのタイミングでステイアウトしたことが功を奏し、飛躍的にポジションを上げることに成功できたのは1周目の驚異的なポジションアップがかなり効果的となりました。オコンをかわした後の一人旅が実力とポテンシャルをいかん無く発揮した証拠です。全セッションにおいてドライであれば、もっと楽にレースが出来たかもしれませんし、逆にいつも通り上位でノリスと絡むようなことがあったかもしれません。いずれにしても今回の決勝は針の穴に糸を通すような限られた状況を上手く潜り抜け、チャンピオンらしい底力と見せつけることが出来ましたし、対ノリスに致命的な衝撃を与えられたと思います。
次点はオコンです。フェルスタッペンと同様にステイアウトを選んで飛躍、その後もアルピーヌのマシンでしばらくトップを堅持しました。予選も調子がよかったですよね。何より、レース終了後のガスリーとの抱擁はちょっと感動しました。何も別れの直前のシーズン終盤でなく、もっと早くこうなれればよかったのに(笑)何だかんだで仲はいいと思いますよ。両者はもう大人ですし照れてるだけ。腐れ縁です。
《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》
該当無し
予選に続いて決勝も雨に翻弄されたぐちゃぐちゃなレースで甲乙の「乙」はなかなか判断出来ませんし、する必要も無いかなと。ワーストは無しとしました。
ただぁー、スタートの先走りミスはともかく、ノリスは散らかってしまっていましたね。雨が比較的得意と思っていたのに、あの圧倒的な予選とは対照的なミスと精彩を欠いたことで、ドライバーズチャンピオン争いはほぼ終結したような状態となりました。不運ちゃ不運だけど、それ以外にも最近には無い自信の無さや弱気な面が垣間見えました。可能性はまだ決してゼロでは無いものの、残るシーズンはチームの対フェラーリに注力すべきでしょう。
《ドライバーズポイントランキング》
1 → フェルスタッペン 393pts
2 → ノリス 331pts(-62pts)
3 → ルクレール 307pts(-24pts)
4 → ピアストリ 262pts(-45pts)
5 → サインツ 244pts(-18pts)
6 ↑ ラッセル 192pts(-52pts)
7 ↓ ハミルトン 190pts (-2pts)
8 → ペレス 151pts (-39pts)
9 → アロンソ 62pts(-89pts)
10 → ヒュルケンベルグ 31pts(-31pts)
《コンストラクターズポイントランキング》
1 → マクラーレン 593pts
2 → フェラーリ 557pts (-36pts)
3 → レッドブル 544pts (-13pts)
4 → メルセデス 382pts(-162pts)
5 → アストンマーティン 86pts(-296pts)
6 ↑ アルピーヌ 49pts (-37pts)
7 ↓ ハース 46pts (-3pts)
8 ↓ レーシングブルズ 44pts (-2pts)
9 ↓ ウィリアムズ 17pts (-27pts)
10 → キックザウバー 0pts (-17pts)
フェルスタッペン、ノリスによるドライバーズチャンピオン争いは残り3戦で62ポイント差と、数字上はまだ不可能と言い切れないものの今回がトドメを差したように思います。トップ10はほかメルセデス勢が6位7位でスワッピング。10位以下では角田が6ポイントを得て12位に浮上しています。
《第21戦サンパウロGPのポイント》
・午前と午後で運も味方に大化けフェルスタッペン
・アルピーヌ大飛躍!幼馴染で仲良く笑顔で抱擁
・角田いいもの見せてもらった!次戦以降の自信に
・今回のマシン修復額いくら?!ここの雨本当危険
決勝のフェルスタッペンとノリスは対照的でした。難しいのは覚悟していたけど、久々の新チャンピオン誕生に期待し、今回はだいぶ差を縮められると思っていただけに残念です。気を取り直してアメリカ大陸戦から脱出、いや待てよ、次戦は北アメリカのラスベガスGPか。まだアメリカ大陸戦やないかー!(笑)
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コメント
コメント一覧 (9)
フェルスタッペン、チャンピオン争いすら危うくなっちゃうのか!と思える予選結果+PU交換ペナルティだったのに、終わってみればしっかり優勝。しかもライバルたちが転げ落ちる決定的と思える点差を付けちゃいましたね。
雨によるクラッシュでのVSC]やら赤旗やらのタイミングで、「たられば」感がそれぞれの推しによって散見される展開と結果になりましたね。
オコンも見事!ガスリーも見事!というアルピーヌ祭り♪に感じました。
ペレスは9位狙って11位になってるし何をやっているのでしょう?彼と相性悪すぎ焦り過ぎ。
ストロールの砂遊びもヒュルケンベルグのマーシャルお手伝いも何じゃそりゃ!?
大量ポイントゲットのアルピーヌと対照的にウィリアムズは派手なクラッシュ多すぎて大量に予算が流れて行っちゃっていてとても可哀想、大丈夫かな?
それにしても時差にプラスして雨のディレイで体力を削られました。
しかし次のラスベガスは睡眠時間調整が効かない日程で実は一番厳しい時差かも!
シーズン前半で当たり前のように連勝していたマックスが後半になって全く勝て無い状況が続いてましたが久しぶりに勝利しましたね。
ほぼドライバータイトル4連覇達成しそうですね?
やはりノリスのドライバータイトル初制覇はまだまだですね?
マックスがハミルトンと何度も攻防繰り返して2021年に初めてタイトル獲得したようにランキングにおいて
一度でもポイントリーダーにならないとタイトル獲得は難しい?
それにノリスは所々で優勝しているけれども連勝経験が無いですね?
そこが来シーズンの課題と言えますね。
それでもマクラーレンがコンストラクターランキングでトップに立ったのもノリスとビアストリが確実にレッドブルを上回っているからですね。
ノリスが3勝と意外に少ないのはチームメイトのビアストリが2勝、フェラーリのルクレールが3勝とサインツが2勝、メルセデスのハミルトンが2勝とラッセルが1勝で勝利数が複数のドライバーに分散してしまっているのが主な理由ですね?
ノリスが取りこぼしているわけでは無いのですが?
その事がマックスのドライバータイトル4連覇達成にも優位に働いていますね。
マックスはランキング2位ノリスとのポイント差だけに注意してマークすれば良いけれども、ノリスは他のルクレールやサインツ、ハミルトンにラッセルにも気を配らないといけない?
もちろん最大はビアストリですが援護サポート協力を受ける事が出来れば強力なチームメイトになりますが?
1986年マクラーレンのプロストが強力なウィリアムズのマンセルやピケを破ってドライバータイトル2連覇達成出来たのもロズベルグと言う強力?協力なチームメイトからの援軍サポートが有ったからこそですね。
もちろんプロストのレース運び上手さも合わさっての事ですか?
こんばんは。ご無沙汰しております。
コメントありがとうございます。
ハミルトンによるMP4/5Bデモランはあの時の
プロスト車だったんですか!セナ車ではないのが(笑)
動態保存されていたのですね。懐かしい。
ハミルトン楽しそうでしたね!
こんばんは。決勝のお返事だいぶ遅くなりました。
miyabikunはショックのあまり口がきけなくなりそう
でした(笑)
とにかく雨でぐちゃぐちゃでしたね。
サンパウロは雨が降ると昔から質が悪いことで
有名ですが、セーフティカーミラクルが起きて
大儲けした者と大損した者が出てしまいました。
フェルスタッペンやオコンは前者、ノリスや角田は
後者でした。
フェルスタッペンの1周目はとてつもなかった。
あれを現役でできるのはフェルスタッペンくらい。
運を引き寄せるくらいの鬼神の走り。
運を得てからも勢い衰えず、前に出た途端にギャップを
しこたま築きました。あれには勝てません。
オコンらアルピーヌ勢もよく頑張りました。
シーズン序盤からあれができれば申し分無かった。
ラスベガス、確かに時間が微妙ですよね。
現地時間の日曜夜にナイトレースされなかったのが
救いですが。
我々も今のうち英気を養っておきましょう!
こんばんは。お返事大変遅くなりました。
フェルスタッペンは久々に優勝しましたね(チクショー)
それも勝ち方がまたエグい。。
1周目は独自ラインでいつの間にか中団まで浮上、
さらにバーチャルセーフティカーのステイから
赤旗中断で「0回ピット」をやってのけ、
終盤は本領発揮と言わんばかりの突き抜け方。
アレをやられたら誰も手を出せません。
一応後ほど「チャンピオン争い」に関する整理ネタを
投入しましたが、今年は決まりでしょう。
ノリスは連勝が無いんですよね。さらに言うと、
スプリント回であまり大量得点出来なかった。
初チャンピオン争いでしたから、来シーズン以降に
もっと強くなって「自力で」フェルスタッペンを打破して
ほしいものです。
MP4/5Bなので1990年の鈴鹿ですね。
こんばんは。
MP4/5Bは1990年でプロストはフェラーリですね。
すみません、miyabikunの日本語力が弱く。。(笑)
補足いただきありがとうございます。