提督の話
2020/09/14
0
サイト振り返りの第10回。
今日は海軍の偉い人繋がりで「火焔燃ゆ ~上村彦之丞と山本権兵衛」。
上村も山本もメジャーな人物過ぎてこれも本当にしんどい話でした。連載は大体しんどい。
日露戦争の頃に活躍した提督では、上村彦之丞が好きです。
いやあ…しかしまあ何と言うか、実際に自分の傍にいたら大変だろうなとは、思います。
大変だろうとは、思うのよ。好きでもな。笑(山本権兵衛にも同じ感想を抱く)
あの財部彪の縁談関係とか、若い頃の数々のエピソードを見ていると。笑
上村はかなり遅咲きの提督で、原因は若い時の素行の悪さであったりエキセントリックな所であったり、それが登用の妨げになっていたと思われます。
そしてとにかく酒癖が悪い。
上村にとっては、来し方を振り返るだに驚きの抜擢であったようで、第2艦隊司令長官に親補されたその夜、姻戚の谷山国信と話している際に感極まり落涙しているのですが、あれは回顧録を読んでいるこちらの胸にもかなり迫るものがあります。
短気で粗暴な話がよく伝わっている上村ですが、部下や後輩から見ると細微な所まで見ている人情味のある提督であったようです。
実際には困らされた人も多かっただろうと思うのですが(笑)、そんなに悪い話は見ない。
不思議な感じではあります。
「提督」は海軍で将官以上に使われる呼称になります。艦隊の司令官も提督でいい。
階級が大佐では残念ながら提督とは呼ばれません。
海軍では特に問題なく勤めていたら大佐までは進級させることを内則としていました(だからそれに適する職務を遂行できるよう繰り返し教育が行われます。〇〇講習とか○○課程とか海軍大学校もそのひとつ)。
なので中佐辺りで軍歴が途絶えていたら、どうしたのかなと思う訳です。
また「上村は恐らく大佐あたりで予備役入り」と上記したのはその為で、しかし佐官から将官に上がるのが非常に難しかった。
こちらは相当な狭き門で、まずポストがない。
というより、既に大佐階級でしかるべきポストがあまりない…
大佐がどの程度の役職に就くかというと、まず戦艦や巡洋艦レベルの艦長。
艦長のレベルでは提督とは言いませんので、日露戦争の頃の好きな提督は上村彦之丞で間違っていません。笑
そして赤煉瓦(海軍省と海軍軍令部を称して赤煉瓦という)では各課長クラスが大佐。
これだけ見てもそんなに席があるわけではないのですねえ。
なので大佐まではいられるとはいっても、海軍としては大佐まで昇進させてもさせる仕事がないので中佐止まり、現役停限年齢に引っ掛かって海軍を辞める前に名誉進級で大佐になるという例も多かった。
現役停限年齢(現役定限年齢とも)は「現役を去るべき年齢」の事で、平たく言えば定年です。
海軍では、大将だと65歳、中将だと62歳、少将58歳、大佐54歳、中佐50歳、少佐47歳。以下略。
肉体の疲労は正常な判断力を削る事を考えても、戦場に出ている大将が65歳だと大分厳しいと思われます。
因みに日露開戦時の東郷平八郎は56歳、日米開戦時の山本五十六は57歳です。
え、そんなもんなのかという感じと、東郷の方はもっと歳をとっている印象がある。
急激に秋の気候になってきましたね。みんなー風邪ひくなよーと風邪ひきそうな私が言ってみる…
スマホを買い替える事にしました。
今月が丁度契約終了月で、長らくドコモユーザーだったのですがもう違う所に乗り換えようぞと。
今使っているのがiPhone6sなのよ…
最近はOSバージョンアップの対象に入っているのかビクビクすることが多くなってきたのですが、そうか、乗り換えで新規購入したら大分お安くなるのか。よし変えよう!(笑)
多分月末ぐらいにSEの第2世代がやってきます。わーい。
というか8の後継出てホント良かったよ。お値段的にも大きさ的にも。
スマホケースどうしようかなーと思いつつ、昔見つけたコアなデザインを思いだしたのですが、やっぱりこれは無理です。流石の私も体面を考える。笑
もうひとつ、以前見つけた陸軍の明治の軍服デザインのも恰好良かったのだけれど、まあ普通に無難なデザインに落ち着くだろう。
今使っているのが気に入っているので、これが使えなくなるのはちょっと残念だなー
拍手
今日は海軍の偉い人繋がりで「火焔燃ゆ ~上村彦之丞と山本権兵衛」。
上村も山本もメジャーな人物過ぎてこれも本当にしんどい話でした。連載は大体しんどい。
日露戦争の頃に活躍した提督では、上村彦之丞が好きです。
いやあ…しかしまあ何と言うか、実際に自分の傍にいたら大変だろうなとは、思います。
大変だろうとは、思うのよ。好きでもな。笑(山本権兵衛にも同じ感想を抱く)
あの財部彪の縁談関係とか、若い頃の数々のエピソードを見ていると。笑
上村はかなり遅咲きの提督で、原因は若い時の素行の悪さであったりエキセントリックな所であったり、それが登用の妨げになっていたと思われます。
そしてとにかく酒癖が悪い。
これは有名であったようで、兄妹のように仲が良かった料亭小松のコマツも酒にもずば抜けて強かったけれど、酒癖もずば抜けて悪かったと言い残しています。
理解者がいなければ出世できないタイプで、上村の場合はそれが山本権兵衛でした。
戦争がなく、理解者がいなければ、上村は恐らく大佐あたりで予備役入りだったのではないでしょうか。
ずば抜けていると言えば、山本は人を見る目がずば抜けていたことが同時代人の間でも共通の認識であったようで、誄詞にさえも「炯眼」と形容されています。
日露戦争時の連合艦隊司令長官に東郷平八郎を抜擢した際の話はよく知られていますが、どうも一事が万事であったようです。
性格を見て第2艦隊(上村彦之丞)、第3艦隊(片岡七郎)も同様にして選ばれており、財部彪の話によると、山本は当時700人以上はいただろう佐官クラス以上の殆どの士官の氏名と性格能力を粗方記憶していたと言います。ちょっと尋常じゃない。
そうした士官の中から装甲巡洋艦を率いる機動部隊(戦闘部隊である第1艦隊の補助部隊)の司令官の最適解として山本は上村を抜擢した。
理解者がいなければ出世できないタイプで、上村の場合はそれが山本権兵衛でした。
戦争がなく、理解者がいなければ、上村は恐らく大佐あたりで予備役入りだったのではないでしょうか。
ずば抜けていると言えば、山本は人を見る目がずば抜けていたことが同時代人の間でも共通の認識であったようで、誄詞にさえも「炯眼」と形容されています。
日露戦争時の連合艦隊司令長官に東郷平八郎を抜擢した際の話はよく知られていますが、どうも一事が万事であったようです。
性格を見て第2艦隊(上村彦之丞)、第3艦隊(片岡七郎)も同様にして選ばれており、財部彪の話によると、山本は当時700人以上はいただろう佐官クラス以上の殆どの士官の氏名と性格能力を粗方記憶していたと言います。ちょっと尋常じゃない。
そうした士官の中から装甲巡洋艦を率いる機動部隊(戦闘部隊である第1艦隊の補助部隊)の司令官の最適解として山本は上村を抜擢した。
上村にとっては、来し方を振り返るだに驚きの抜擢であったようで、第2艦隊司令長官に親補されたその夜、姻戚の谷山国信と話している際に感極まり落涙しているのですが、あれは回顧録を読んでいるこちらの胸にもかなり迫るものがあります。
短気で粗暴な話がよく伝わっている上村ですが、部下や後輩から見ると細微な所まで見ている人情味のある提督であったようです。
実際には困らされた人も多かっただろうと思うのですが(笑)、そんなに悪い話は見ない。
不思議な感じではあります。
「提督」は海軍で将官以上に使われる呼称になります。艦隊の司令官も提督でいい。
階級が大佐では残念ながら提督とは呼ばれません。
海軍では特に問題なく勤めていたら大佐までは進級させることを内則としていました(だからそれに適する職務を遂行できるよう繰り返し教育が行われます。〇〇講習とか○○課程とか海軍大学校もそのひとつ)。
なので中佐辺りで軍歴が途絶えていたら、どうしたのかなと思う訳です。
また「上村は恐らく大佐あたりで予備役入り」と上記したのはその為で、しかし佐官から将官に上がるのが非常に難しかった。
こちらは相当な狭き門で、まずポストがない。
というより、既に大佐階級でしかるべきポストがあまりない…
大佐がどの程度の役職に就くかというと、まず戦艦や巡洋艦レベルの艦長。
艦長のレベルでは提督とは言いませんので、日露戦争の頃の好きな提督は上村彦之丞で間違っていません。笑
そして赤煉瓦(海軍省と海軍軍令部を称して赤煉瓦という)では各課長クラスが大佐。
これだけ見てもそんなに席があるわけではないのですねえ。
なので大佐まではいられるとはいっても、海軍としては大佐まで昇進させてもさせる仕事がないので中佐止まり、現役停限年齢に引っ掛かって海軍を辞める前に名誉進級で大佐になるという例も多かった。
現役停限年齢(現役定限年齢とも)は「現役を去るべき年齢」の事で、平たく言えば定年です。
海軍では、大将だと65歳、中将だと62歳、少将58歳、大佐54歳、中佐50歳、少佐47歳。以下略。
肉体の疲労は正常な判断力を削る事を考えても、戦場に出ている大将が65歳だと大分厳しいと思われます。
因みに日露開戦時の東郷平八郎は56歳、日米開戦時の山本五十六は57歳です。
え、そんなもんなのかという感じと、東郷の方はもっと歳をとっている印象がある。
実写化の場合、特に東郷はベテラン俳優が演じる事が多く、見た目が実年齢よりは大分上になっていて老人感が出過ぎている感じがします。
昭和の写真の印象が強いからだろうなあ…
当時の写真、これですよ。
昭和の写真の印象が強いからだろうなあ…
当時の写真、これですよ。
続く感じだけど、こんな話皆さん興味あります?
***
急激に秋の気候になってきましたね。みんなー風邪ひくなよーと風邪ひきそうな私が言ってみる…
スマホを買い替える事にしました。
今月が丁度契約終了月で、長らくドコモユーザーだったのですがもう違う所に乗り換えようぞと。
今使っているのがiPhone6sなのよ…
最近はOSバージョンアップの対象に入っているのかビクビクすることが多くなってきたのですが、そうか、乗り換えで新規購入したら大分お安くなるのか。よし変えよう!(笑)
多分月末ぐらいにSEの第2世代がやってきます。わーい。
というか8の後継出てホント良かったよ。お値段的にも大きさ的にも。
スマホケースどうしようかなーと思いつつ、昔見つけたコアなデザインを思いだしたのですが、やっぱりこれは無理です。流石の私も体面を考える。笑
もうひとつ、以前見つけた陸軍の明治の軍服デザインのも恰好良かったのだけれど、まあ普通に無難なデザインに落ち着くだろう。
今使っているのが気に入っているので、これが使えなくなるのはちょっと残念だなー
- 関連記事
-
-
開戦前の情報収集・続
2023/04/27
- 開戦前の情報収集
2023/04/24- 日露戦争の頃の艦長たち
2020/09/10- 進撃の巨人兵(続)
2020/08/22- 進撃の巨人兵
2020/08/17- 糧食やら文豪やら
2020/08/10- 書簡より
2020/08/09- 桐野利秋の小頭見習と監軍就任について
2020/07/210COMMENTS
- 開戦前の情報収集
-
開戦前の情報収集・続