仕事

「社長のコネ採用で入社した新入社員」の驚きの行動にア然…。社員の前で謝罪するまで

駅前でのティッシュ配り

 新入社員にとって、毎年恒例となっている駅前でのティッシュ配りの時期がやってきました。ただ配るのではなく、通行人に手渡す際に大きな声を出して「ありがとうございます」と言う度胸試しという意味合いも兼ねているそうです。 「正直、三原くんのティッシュ配りをチェックしたかったんです。決めつけもいけませんが、真面目に取り組めるかが心配でした。だから、彼の当番の日だけ少し離れた場所からこっそりと監視しました。それで、もし作業をサボっていたら、それを理由にして社長に直訴するつもりでした」  ティッシュ配りは日ごとに担当者を替えていて、三原くんには、日曜日の比較的人通りの多い駅前を指示したそうです。指示された三原くんはとても嫌そうな表情を浮かべ、配布するために与えられたティッシュを持って帰宅したそうです。

ティッシュ配りの様子を見てあぜん

ティッシュ配り

※画像はイメージです

 ティッシュ配布開始は10時と指示した吉永さん。彼は、少し早めに三原くんが配る駅前に出向き、様子を監視することにしました。しかし、10時を過ぎても指示した場所に三原くんは現れず、ようやく現れたのは30分ほど過ぎてからでした。しかし、そこでティッシュを配っていたのは――。 「ティッシュが入った手提げの紙袋は確かに私が三原くんに渡した袋でしたが、なんと、配っている人間が彼本人ではなく、髪の長い女性だったのです。しかも、一人の通行人に3、4個のティッシュを渡していました」  憤りさえ感じていた吉永さんは、週明けの月曜日に三原くんを呼び出し、当時の状況を説明させました。すると、信じられない言葉が返ってきました。 「なんと、ティッシュ配りはアルバイトを雇ったとのことなんです。どういうことかというと、親の会社がアカウントを所持しているスキマバイト紹介アプリで募集を募り、応募してきた人にティッシュ配りを託したそうです。もう呆れてものが言えませんでした」  堪忍袋の緒が切れた吉永さんは、今回の状況を赤裸々に社長へ報告したと言います。社長も看過できないと判断したようで、三原君の父親に直接連絡を取り、受け入れを取りやめることに合意してくれました。その後、父親に大目玉をくらい、かなり反省したようで、半年後に吉永さんの会社へ足を運び、みんなの前で謝罪したそうです。 <TEXT/ベルクちゃん>
愛犬と暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
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