Compressorの「一般的なオーディオフォーマット」設定
Compressorに内蔵のAIFFファイル(Audio Interchange File Format)、CAFファイル(Apple Core Audio Format)、FLACファイル(Free Lossless Audio Codec)、WAVEファイル(Waveformオーディオファイルフォーマット)という4つの設定では、「一般的なオーディオフォーマット」トランスコードフォーマットが使用されます。
注記:「一般的なオーディオフォーマット」トランスコードフォーマットを使用するカスタム設定を作成することもできます。ただし、「設定」パネルにある内蔵の設定では、トランスコードの結果が最高の出来に仕上がるよう、ソースメディアの解析に基づいて最適なプロパティが割り当てられます。
このトランスコードフォーマットを使用する内蔵およびカスタム設定のプロパティは、「一般」インスペクタと「オーディオ」インスペクタ(後述)にあります。
設定の概要
設定名、トランスコードフォーマット、出力ファイルの予想サイズが表示されます。ジョブに設定を追加するか、設定のプロパティを変更すると、この概要は自動的にアップデートされます。
一般のプロパティ
名前: 設定の名前が表示されます。
説明: 設定の説明が表示されます。
拡張子: 出力ファイルの拡張子(.aiff、.caf、.flac、または.wav)が表示されます。
ヒント:別の拡張子でファイルを出力する場合は、「ファイルタイプ」ポップアップメニュー(後述)で値を変更します。
ジョブのセグメント化を許可: オーディオファイルのみを出力する設定では、ジョブのセグメント化はできません。
デフォルトの場所: ポップアップメニューから、トランスコードしたファイルのデフォルトの保存先を選択します。
ファイルタイプ: ポップアップメニューからファイルタイプ(AIFF、CAF、FLAC、またはWAVE)を選択します。
リタイミング
トランスコード処理時にフレームレートの調整に使用する処理アルゴリズムを設定します。以下のいずれかのオプションを選択します:
以下のパーセントのソースを使用: 出力クリップの速度をソースクリップの速度のパーセント値で変更します。パーセント値フィールドに値を入力するか、横のポップアップメニュー(下向き矢印)からプリセット値を選択します。
設定: クリップの継続時間を設定します。フィールドに継続時間をタイムコードで入力するか、矢印をクリックして時間を増減します。
ソースフレームを[フレームレート] fpsで再生: クリップの再生速度を非破壊で変更します。フレームが増減されることはありません。このプロパティは、「ビデオ」インスペクタの「フレームレート」プロパティでソースファイルのフレームレートとは異なる値を指定した場合にのみ効果があります。例えば、フレームレートが24 fpsで継続時間が10秒のソースファイルをCompressorに追加して、「ビデオ」インスペクタで「フレームレート」プロパティを25 fpsに設定してから、「一般」インスペクタで「ソースフレームが25 fpsで再生されるようにする」を選択した場合、トランスコードされたクリップ(25 fps)の継続時間は9秒と15フレームになります。
詳しくは、Compressorを使ってビデオおよびオーディオをリタイミングするを参照してください。
オーディオのプロパティ
チャンネルレイアウト: このポップアップメニューを使って、オーディオ・チャンネル・レイアウトのタイプを手動で設定します。サラウンド・サウンド・チャンネル・レイアウトなどのオーディオ・チャンネル・レイアウトについて詳しくは、Compressorのオーディオ・チャンネル・レイアウトを参照してください。
サンプルレート: このポップアップメニューを使って、音楽の波形(サンプル)をデジタルデータとして取り込む1秒当たりの回数を設定します。サンプルレートが大きいとオーディオ品質は高くなりますが、ファイルサイズは大きくなります。
サンプルサイズ: このポップアップメニューを使って、オーディオ信号のサンプルサイズを手動で設定します。
フォーマット: このポップアップメニューを使って、オーディオ出力のフォーマットを設定します。
品質: このポップアップメニューを使って、オーディオ出力の品質を選択します。
ビットレート: このポップアップメニューを使って、エンコード後のオーディオのビットレートを設定します。
ビットレート方式: このポップアップメニューを使って、オーディオのエンコードに使用する方式を選択します。以下の4つのオプションがあります:
固定ビットレート: 「ビットレート」で設定した値によって、エンコード後のオーディオのビットレートが決まります。
平均ビットレート: 「ビットレート」で設定した値によって、エンコード後のオーディオの目標平均ビットレートが決まります。このオプションでは、可変ビットレートよりも一貫したビットレートが得られます。
可変ビットレート(制限あり): 「ビットレート」で設定した値によって、エンコード後のオーディオの最大ビットレートが決まります。
可変ビットレート: Compressorによって決定された可変ビットレートを使ってオーディオがエンコードされます。
圧縮: このポップアップメニューを使って、FLACエンコーダでオーディオ信号のエンコードに使用する圧縮量を手動で設定します。この設定は、FLACファイルタイプでのみ使用できます。
オーディオエフェクト
使用できるオーディオエフェクト、およびオーディオエフェクトを設定に追加する方法については、Compressorでエフェクトを追加する/削除するを参照してください。