五十嵐大介=ソルトレークシティー、村井七緒子
米アップルは25日、iPhone(アイフォーン)向けのアプリについて、欧州連合(EU)域内で、3月から外部のアプリストアからのアプリ取得を認めると発表した。2008年に「アップストア」を開設後、外部に開放するのは初めて。世界でIT大手への規制が強まるなか、自社優位のルールで利用者を囲い込んできた方針の転換を迫られた。
EUの「デジタル市場法(DMA)」が3月に本格運用されるのを受けた対応。同法はアップルなどIT大手6社を対象に、自社サービスの優遇や配信アプリの課金方法の義務づけを禁止し、違反すれば巨額の罰金を科すと定めている。
EUの行政府の欧州委員会の広報担当者は25日、アップルの発表について「コメントしない」と回答した。欧州委は今後、アップルの対応がDMAを順守するかどうか検討する。
アップルはこれまで、基本ソフ…