鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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ツェルマット大洪水で鉄道運休 VispとTäsch間を代行バスで移動

2024年6月、グリンデルワルトに4連泊した後、私達はツェルマットに向かいましたが、実はツェルマットに行けないかも・・・という事態に見舞われました。グリンデルワルトに滞在している間に、ツェルマットが大洪水に見舞われ、ツェルマットに向かう鉄道も道路もストップとなってしまったのです。つまり陸の孤島となってしまいました。

幸い道路が復旧し代行バスが走るようになったので、無事ツェルマットには到着できたのですが、なかなかない体験だったのでまとめておきます。

ツェルマット大洪水の情報はガイドさんからもたらされた

グリンデルワルト滞在中は全くテレビを見なかったし、SNSでツェルマットの情報を見ていたわけではなく、私は全くツェルマットの大洪水を知りませんでした。たまたまグリンデルワルト滞在中に2日間、現地のガイドさんをお願いしていたので、そのガイドさんからツェルマットが大変なことになっている。ツェルマットにいるツアー客は移動できないし、ツェルマットに向かう人も向かえないようだ、と聞いたのです。

慌ててSNSやネットのニュースを調べると、なるほど大変な事態になっていることが分かったのです。

www.bbc.com

鉄道情報はXの公式アカウントが便利だった

私はグリンデルワルトから鉄道でツェルマットに入る予定でした。ツェルマットに向かう鉄道はMatterhorn Gotthard Bahnという鉄道会社が運行しています。Xに公式アカウントがあるので調べてみると、以下の通り運休になっていて当初は代替輸送のアナウンスもありませんでした。

 

ガイドさんはスイス全土にネットワークがあり、その時点でツェルマットに滞在中のガイドさんに様子を聞いたりして、信頼できる情報を逐次教えてくれました。ツェルマットをいつまでも閉鎖しておくことをスイスと言う国がするわけはないとおっしゃっていて、確かに1夜にして道路が開通し、運転再開までに時間がかかる鉄道に変わり、Vispからは代行バスが走ることになりました。

 

代行バス、2種類ありそうなので確認してから乗る方が良い

代行バスが走るようになったので、予定通りツェルマットに向かいました。下の写真のバスの右側の建物がVisp駅の駅舎です。駅の出入り口の目の前にバスターミナルがあり、代行バスもこの付近に到着します。

Visp駅前

バスのフロントガラスの所にZermattという表示がありました。心配な場合は、運転手さんに聞けば教えてくれます。代行バスはReplacement bussと言います。

Visp駅前からの代行バス

バスは基本電車の時刻表に従っての運行されるので、テーシュ駅までの各駅に止まるのですが、テーシュ駅までノンストップのバスと各駅停車のバスがあるようでした。私はバスに乗って席を確保した後、念のため運転士さんにテーシュ駅行きですよね?という確認をしたら、「テーシュまでの各駅に止まるバスです」というお返事でした。早く現地に行きたい人は、乗車時にノンストップなのか各駅停車なのか確認した方が良いでしょう。私は各駅停車に乗っちゃったので、少し時間がかかりました。

各駅停車は一般的な路線バス

各駅停車のバスだと分かりましたが、ノンストップバスに乗り換えるのも面倒だったので、そのまま各駅停車バスでテーシュ駅を目指しました。御覧の通り座席数は多くないバスですが、幸い全員着席でき、荷物も置けました。

代行バスの車内

Visp駅からテーシュ駅までは1時間15分くらいでしょうか。ずっと標高を上げていく山岳道路なので、カーブが連続します。

道路はカーブの連続

最初のうちは車内の荷物はお行儀よく並んでいましたが、カーブを曲がる度にキャスターで立たせている荷物が動き出します。こういう場所に荷物を置く時にどうすれば良いか理解している人たちは、キャスターで立つ方向に荷物を置いたりしません。私達も転がらないような方向に荷物を置きましたが、後から乗ってきた人が私たちの荷物を勝手に立たせてしまい、結果私たちの荷物も左右に揺れる羽目になりました。あの時Don't touch! と言うべきだったと思いました。下の写真の右側に積んである荷物がお手本です。

山岳道路では荷物の置き方に注意が必要

各駅停車のバスなので、幹線道路から外れて駅舎前まで入ります。ザンクト・ニクラウス駅近くにある名物のたまねぎ頭の教会も見えました。

ザンクト・ニクラウス駅近くの教会

Visp駅を出発して1時間15分ほどでテーシュ駅に到着しました。バスは結構飛ばしている感じを受けました。まぁ鉄道の時刻表にしたがって運行するとなると、飛ばさないと時刻表通りには運行できませんからね。

テーシュ駅

テーシュからは鉄道で1駅乗ってツェルマットに到着です。

テーシュからは鉄道でツェルマットへ

ということで、無事ツェルマットに到着し、マッターホルン観光を楽しむことができました。

情報サイト

ツェルマットに向かう鉄道であるMatterhorn Gotthard Bahnの公式サイトはこちらです。

www.matterhorngotthardbahn.ch

時刻表はSBBの公式サイトで検索ができます。

https://www.sbb.ch/en

帰りはタクシーを利用

帰りもテーシュからバスでVispまで下りてくる予定でしたが、一緒に旅していた妹が体調を崩し、大きな荷物を抱えて鉄道に乗ったり下りたりするのはちょっと厳しい状況だったので、泊まっていたホテルにタクシーの手配をお願いしました。

ツェルマットの中はガソリン車が走ることができず、テーシュまでは自力移動になるのかと思いましたが、ツェルマットの村の外れまではガソリン車が入ることができます。ホテルの送迎車でガソリン車が入ってこられるポイントまで送ってもらい、そこからタクシーでVispまで下りました。2万円くらいかかりました。

まとめ

海外に行くと外国語のニュースを見ても分からないし、というこでまったくテレビをつけていなかったのですが、テレビを見ないまでも、現地の様子をSNSとかで検索した方が良かったかも、と思いました。特に個人旅行の場合は自力でトラブル解決を求められるので情報収集は大切です。

この大洪水は6月22日頃に発生しましたが、1か月たってもVisp-Täsch間は代行バスのままです。結構ダメージが大きかったようです。早く復旧しますように。

ちなみに、ツェルマットの町を散歩していたら、橋の欄干に流木が残っている所があり、洪水の爪痕を見ることができました。こちらの写真はスネガに向かうケーブルカー乗り場の前です。

流木が橋の欄干に残っていたツェルマットの町中

関連リンク

2024年6月のスイス旅に関する記事です。

www.frostmoonweb.com

 

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