線路内で自殺したと見せかけて男性を殺害したとして、警視庁捜査1課は8日、殺人と監禁の疑いで、男性が勤務していた塗装工事会社「エムエー建装」(東京都小平市)の社長佐々木学容疑者(39)=小平市=と、社員の男3人を逮捕した。認否を明らかにしていない。
他に逮捕されたのは、島畑明仁(34)=板橋区、野崎俊太(39)=東大和市、岩出篤哉(30)=小平市=の3容疑者。
◆監視カメラ映像から…
逮捕容疑では、昨年12月2〜3日、板橋区内で、元社員高野修さん=当時(56)、同区=を車に乗せて監禁。同区の東武東上線の踏切に車で連れて行った上で、踏切内にとどまらせ、同3日午前0時すぎ、列車と衝突させて死亡させたとされる。
同課によると、当初は自殺とみて経緯を調べたが、防犯カメラ映像から高野さんが死亡直前、車で現場に連れて来られたことなどが分かり、事件の疑いがあるとみて捜査を始めた。4人は2日午後10時ごろから1時間半、高野さん宅に滞在。その後、島畑、野崎両容疑者が車で連れ回して踏切に向かった。
容疑者のスマートフォンからは高野さんに暴行するデータが複数残っていた。高野さんに日常的に暴行を加えて指示に逆らえない心理状態にし、事件当夜には殺意があったと判断した。
高野さんの住んでいたアパートの大家らによると、部屋は会社名義の契約で、居住した数カ月間、近所付き合いはなかった。踏切近くの50代女性は「当日は大きな音がして家を飛び出した。まさか事件だったなんて」と驚きを口にした。
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◆スマホから暴行データが複数
被害者の高野修さんが勤めていた会社のホームページには、こんな言葉が載っている。...
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