お母さん・冷凍ごはん
お母さーん明日のパン
「持ってきてくれたんか」
季節の蒸しパン二個入です
バナナはあるね 晩ごはんはあるの?
食卓に鍋が二つ載っていた 魚 豆腐 それぞれ煮てある
おお すごいぞお母さん
ご飯はあるの?
「炊いてあるんや」
冷蔵庫に発見 ラップおにぎり
「冷凍してくれて おいしかったから」
ヘルパーが来た時に炊いたかと思ったら お母さんが自分でしようと やってみたようだ
しかし冷蔵ではなく冷凍しないと
ラップをおひねりしただけでは開いてしまう 乾いて硬くなる
畳むようにピタッと包んで 水分が逃げないよう閉じ込めるとレンジしてふんわり
こう包んで 冷凍しようね
「ひとつ賢くなった」と笑ってお母さんが言う
ウゥゥ うれしい
ラップして冷凍してたらいつでもごはんが食べられる!
進歩だ 冷凍すると便利になる
今日私が持ってきたのは『袋のままレンジできる』おかず
レトルトで12月まで日持ちするから このまま冷蔵庫に置いていく
また来た時に私がレンジしてお皿に用意する こういうのもあるから
本日の黒板『バナナ 蒸しパン 柿 豆腐 煮魚』
「よう来てくれた ありがとう」と玄関で見送られ
おやすみなさい 彼と門を出た
ヨカッタ
冷凍したこと無い 食べない でこれまではこれたけど
冷凍活用を受け入れてくれたら 格段に楽に美味しく食べられる
家で暮らすことが出来る気がしてきた
もうダメかと
毎日運び続けなければ自分で食べないなら
餌を待つだけの雛鳥では世話しきれない
施設は食事ができるだけで意味がある
元気に楽しくなんて共同生活に求めない しんどいことは必ずあるので
家に帰りたいと思う時に帰れる場所を作ろう方へ思い始めていた
一時帰宅して数日暮らせる そういう環境を持っている年寄りは幸せだと思うから
お母さんが変化を受け入れて 家で暮らせるように何か変わるなら
頑張れる まだここで暮らせる