「アフター・サイレンス」本多孝好
2021年12月31日 18:28
361.「すばらしい日々」よしもとばなな/201310
362.「アフター・サイレンス」本多孝好/202109
363.「中年だって生きている」酒井順子/201505
364.「しずく」西加奈子/200704
365.「わたしの忘れ物」乾ルカ/201803
今年も365冊読めて心の底からホッとしています。
何と戦っているんだか📚笑
とにかく苦しい戦いが幕を下ろしました✨
紅白のYOASOBI「群青」を聞いてびっくり!
まさに私の読書への思いが・・・好きなのに楽しいだけではなくて。
でも読まないことには自分でいられない。
360. 父の暴力から逃げたアリソン16歳。頬にはひどい火傷を負い誰にも頼れず納屋に隠れた。持ち主はおそらく認知症の老女。アリソンをタフィーと勘違いして家に招き入れた家主のマーラは、記憶が散漫でときにアリソンを追い出す。散文形式で居場所のない心細さ、愛されたいのに傷つけられる寂しさを切々と綴ります。カーネギー賞作家の秀作。
362. 大学に席をおく臨床心理士の唯子は警察署の依頼で犯罪被害者やその家族のカウンセリングをする。唯子の父はかつて殺人を犯しており、加害者家族の困難を十分味わった。深い絶望から這い上がるには時間が必要で、残された家族の思い、再生への希望、心理士の力はとても大きいです。憎しみから次なる悲しい犯罪が起きないようカウンセリングを重ねていきます。
みなさま、どうぞ良いお年をお迎えください!
「あの春がゆき、この夏がきて」乙川優三郎
2021年12月28日 22:54
356.「わたしはここにいる、と呟く」新津きよみ/200711
357.「マイ・ダディ」山本幸久/202108
358.「国立西洋美術館名画の見かた」渡辺晋輔/202001
359.「しきたり 折々の作法をたのしむ」現代用語の基礎知識編集部/201502
355. 芸大で絵を学んだあと出版社で装幀家として働き、バーを経営することになって引退してからまたアトリエで装幀の仕事を始めた。彼の語らいと休らいの物語。今年は乙川さんに出逢ってたくさん読みました。乙川さんの美文をしばらく追いかける予定です。
357. ガソリンスタンドでバイトしながら牧師をする父カズオと、教会でクリスマスにオルガン演奏するのは今年最後にしたいと言う中学生の娘ひかり。その娘が白血病になりドナーを、本当の父を探すことになった。が、妻は交通事故で他界していて探偵を頼ることに。泣けます。ひかりは助かります。
358. これ、難しかったです。西洋美術へのより大きな興味のきっかけになればと手に取りましたが。流れについていくだけでなかなか理解が進まず、でもやはり多少の知識を頭に入れて絵画を鑑賞するのは楽しくまさに快なり愉快なり。歴史を知ると美術館通いも味わい深くなります。
359. 恥ずかしながら重陽の節句、菊の節句を知ったのは今年の9月。一年を通じて芸術に触れると知っておきたいのはやはりこういう日本の事です。二十四節気を愛した暮らしをしてみたいなぁ、してみようかな。
「万葉と沙羅」中江有里
2021年12月26日 18:02
351.「お坊さんが教えるこころが整う掃除の本」松本圭介/201111
352.「どんぐり姉妹」よしもとばなな/201011
353.「1分で話せ」伊藤羊一/201803
354.「お天気屋と封印屋 十年屋と魔法街の住人たち3」廣嶋玲子/202111
羽生くん凄いなあ✨
350. 週一度だけ通えば良い通信高校に入学した沙羅は幼馴染の万葉を見つけた。フランスに赴任する父についていくことはせず、叔父の古本屋に居候することにした万葉。彼は寡黙だが、読書についてのことなら話す。対人関係に問題がある人だけが通信高校に通うわけではないが、万葉と沙羅は中学に通えなかったのでとても慎重に会話をし互いの距離を縮めていきます。様々な年齢の生徒がいる通信高校で彼らは自分の好きな世界を育てます。
351. 境内や庭を掃き清めるのは汚れているからではなく、心のくもりを取り払うため。だからどのお寺も静謐で美しく空気まで澄んでいます。きれいになると気持ちいいです。
352. 両親を交通事故でなくした姉妹の物語。インターネットで悩み相談に丁寧に答えていくどんぐり姉妹。夢に出てきた亡き大好きな人の母と街で出逢って供花を渡す。ばななさんは破綻がなくてこの世界もあるのだろうと優しい気持ちで信じさせてもらえます。
353. 結果から話す、目的を明確に。TPOに合わせて、ですが、ダラダラ話してしまうのを改善したいです。普段はダラダラしゃべるのが好きです。無口でミステリアスなのが良い、という風潮もありますが、楽しくわいわいおしゃべりしながら暮らしていくのが生き甲斐!なのです。
354. 十年屋シリーズ、出るたびに楽しませてもらってます。
「かぞえきれない星の、その次の星」重松清
2021年12月24日 23:02
346.「人間の縁」浅田次郎
347.「ある日失わずにすむもの」乙川優三郎/201808
348.「かぞえきれない星の、その次の星」重松清/2021
349.「花のベッドでひるねして」よしもとばなな/201311
345. 京都の不動産会社で働きやっと一人暮らしにも余裕が出てきた星那。祖母が残した茶室と茶道具を整理しながら自らもお茶を習い始めて人とのつながりを感じていきます。茶室に続く飛び石が蛇に見えた幼い頃、それを覚えていた祖母との時代を超えたストーリー。和文化の美しさが伝わってきます。
346. 浅田さん語録。小説の登場人物が語った言葉やエッセイで残された言葉をテーマに沿って集めたもの。王妃の館や蒼穹の昴を思い出しました。メトロに乗って、鉄道員、などなど名作揃いですが、最近浅田さんの小説読んでいないなぁ。
347. 召集令状が届いた前後の人々の心の機微が豊かに綴られます。地に根を張る暮らしから戦地へ。乙川さんの筆力が優れすぎてて、美文に酔います。
348. 重松清さんも全読みしたくらい集中して読んだ時期がありました。今回はコロナ時代の短編集。鬼退治やこいのぼりに乗る子どもたちなど、作者には珍しいファンタジー寄りの作品集です。
349. ばななさんがお父様を亡くし喪失の最中に創り出した秀作。海辺で拾われたミキが心優しい祖父と両親に育てられ、自宅の民宿を磨いて村を出ずに生きていくことを決める物語。かなりスピリチュアルで神々しい。8年前に読んだのにほぼ忘れている、忘却の彼方。
冬休みは読む、と決めてぼちぼち、です
マツケンサンバ♫が凄い!楽しい!
「旅ドロップ」江國香織
2021年12月17日 22:27
341.「日本を信じる」瀬戸内寂聴、ドナルド・キーン/201203
342.「ふがいない自分と生きる」渡辺和子/201808
343.「オーラの発表会」綿矢りさ/202108
344.「旅ドロップ」江國香織/201907
340. 大好きな京都国立近代美術館の副館長さんが、学び直しに活かせる新しい鑑賞術を教えてくれます。1万館以上の博物館を訪れているのだから恐れ入る!私も今回の京都訪問で2021年、美術館博物館訪問101館になりました!こんなことばかりしてるから読書が遅れがち。もう年末に向けて読む時間を真剣に確保。でも本当に今年は美術館に惹かれて、その魅力にとりつかれた一年でした。幸せです。
343. ミルコが大学に合格し、自宅から近いのに一人暮らしをするよう言われ、摩訶不思議な性格が追い風となり風変わりな生活が始まる。人のマネばかりする親友に冷たくされ、凧揚げをこよなく愛し、人の口臭から学食で何を食べたか当てるのを娯楽にしようと真剣になるミルコ。読んだことないような独特な世界を、でも人それぞれだからと、ぐるぐる感じながら読みました。
344. 世界各地をめぐる旅!もう夢物語としか思えない大昔の娯楽のように感じます。今どきは新婚旅行も国内で。人の旅の経験は読んでてとても面白くて大好きです!かれいひのこと、乾飯、干れい飯を涙でやわらかくするほどの量の涙って。作者の記憶に残る小さなことの表現がうまくて、あるあるそういうこと、と肯きます。
日帰り京都を楽しんできました。
先月は大混雑でしたが昨日は閑散としてました。
午前の嵐山、午後は烏丸御池でギャラリー巡り☆
「赤い糸でむすばれた姉妹」キャロル・アントワネット・ピーコック
2021年12月11日 23:00
336.「寂聴さんがゆく」瀬戸内寂聴/200611
337.「バスクル新宿」大崎梢/202108
338.「本の力 私の絵本制作秘話」酒井京子
339.「ねじねじ録」藤崎彩織/202108
335. 中国の孤児院で育ったウェンはアメリカで養女になった。家族になれて嬉しいけれど、とてもあたたかい両親なのになかなか馴染めずにいたし、アメリカで新しく妹ができても、施設に残してきた親友が気になって仕方がない。学校の友達は優しくしてくれるが英語がうまく話せず距離が縮まらない日々。中国の施設にいる親友が14歳の誕生日が来たら養子になれなくなるから、ウェンはあらゆる手を使って里親を探そうと努力する。難しい永遠のテーマ。
336. 寂聴さん特集が組まれているので何冊か手にとってみました。私も寂庵で法話を聞いてみたかったです。
337. 新宿バスターミナルに各地から集まってくる人々の人生が交錯する連作短編集。修学旅行を抜け出して夜行バスで東京へ帰り、猫を処分して京都へ戻った少年とある事件の関係は。小さなミステリーがテンポよく読みやすい一冊でした。
338. 童心社の編集者から社長、会長になった酒井さんのサクセスストーリー。あの長いおしいれのぼうけん、や14匹シリーズ、どうしてタイトルが下にあるのか、などなど、知ってる本の制作秘話はストレートに面白いです。ブックスタートでいつも読んでいるいないいないばあの言葉選びの繊細さ、以後、心して読みます。
339. セカオワのさおりさん、子育てしながらあのモンスターバンドで活躍し本を3冊出した。ねじねじと悩み、でもねじねじしながら成長していくさおりさんを応援したいです。ときに深刻な話題もありますが、深瀬くんとの大げんかや、ビワイチ(琵琶湖一周サイクリング)など、友達と話しているようにスイスイ読了。
第182回子どもの本の会 2021年に出会った私の好きな本
2021年12月09日 13:18
本日は子どもの本の会でした。
みなさんが今年出会ったおすすめ本を紹介します。
「縄文の狼」「こんぴら狗」今井恭子
「11月のマーブル」戸森しるこ
「推し燃ゆ」宇佐見りん
「ライオンのおやつ」「ツバキ文具店」小川糸
「鏡の孤城」辻村深月
「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー ① ②」ブレイディみかこ
「オルタネート」加藤シゲアキ
「心淋しい川 うらさびしがわ」西條奈加
「カレーライスを一から作る前田亜紀
絵本「カレーライス(イチからつくるシリーズ)」関野吉晴
「うちの父が運転をやめません」「女たち避難所」垣谷美雨
「猫君」「うずら大名」畠中恵
「ザリガニの鳴くところ」ディーリア・オーウェンズ
絵本「にくにくしろくま」「あかいしろくま」シリーズ 柴田ケイコ
絵本「まんぷくよこちょう」なかざわくみこ
絵本「ゆめぎんこう」「ゆめぎんこうちいさなおきゃくさま」コンドウアキ
絵本「だいじょうぶだよ ぼくのおばあちゃん」長谷川和夫
ここからは私のオススメYAリスト10冊です。
「海を見た日」202105MGヘネシーp286
「サマークエスト」202106北山千尋p242
「青く塗りつぶせ」202107阿部夏丸p327
「ブラザーズブラジャー」202106佐原ひかりp198
「わたしの気になるあの子」202102朝比奈蓉子p209
「みつばちと少年」202104村上しいこp253
「野原できみとピクニック」202104濱野京子p249
「サステナブルビーチ」202104小手鞠るいp171
「わたしは夢を見つづける」202108ジャクリーン・ウッドソンp397
「赤い糸でむすばれた姉妹」202110キャロル・アントワネット・ピーコックp319
その他YAオススメ12冊
「文豪中学生日記」小手鞠るい
「私を月に連れてって」鈴木るりか
「あしたのことば」森絵都
「ベランダに手をふって」葉山エミ
「春のウサギ」ケヴィン・ヘンクス
「イカル荘へようこそ」にしがきょうこ
「バトン」中川なをみ
「強制終了いつか再起動」吉野万里子
「ミカンの味」チョ・ナムジュ
「青いつばさ」シェフ・アールツ
「僕らのスクープ」赤羽じゅんこ
「となりのアブダラくん」黒川裕子
久しぶりにパソコンから入力したらうまくできなくて四苦八苦。
新しいパソコンが欲しいような、必要ないような・・・
お着物で参加してくださったメンバーさん、ステキでした!
「わたしは夢を見つづける」ジャクリーン・ウッドソン
2021年12月05日 21:49
331.「イン・マイ・ライフ」吉元由美/202107
332.「名画小説」深水黎一郎/202108
333.「10歳からの美術の歴史」下濱晶子/202011
334.「わたしは夢を見つづける」ジャクリーン・ウッドソン/202108
330. デパートの最上階にある昔ながらの大食堂。家族に優しいお値段、メニュー、そしてレトロチック。マネージャーを任されたシングルマザーのミユキは、なんとか仕事をやり遂げようとパートさん達にも気を使う毎日。そこへ若社長がテコ入れだと連れてきた料理長トモコはすべてを変えようとする。周囲が反対しても味が良いとみんな納得するし売上も上がってきた。テンポの良いお痛快仕事小説。
331. アンアン、オリーブ、クロワッサンでインテリアスタイリストとして活躍した吉元由美さんが、10年前熊本に移住した。バブル時代の華やかな雑誌業界から介護と地元愛、女の生き様人生の終わり方を考えさせる本書です。
333. 名画を見ながら画家の人となりを知り、時代の流れにどんな影響を与えたか、興味深く読み進めました。たいへん易しく要点だけ書いてあり、テスト勉強しているようでもありますが、これを10歳の子が読むとしたら凄い、どうなんでしょう。
334. ウッドソン、2014年の作品で、ニューベリー賞オナー、全米図書賞ほか、児童文学仕様を総なめにした作品です。ウッドソンの本は大好きでほぼ読んできましたが、今回は散文詩で著者の生まれから先祖への思い、そして黒人であることへの様々な・・・ 「わたしはその先を続ける。私はこれまでの人々の長い歴史があって、ここにいるのだ。」胸がかきむしられるようなやりきれなさは、人として生まれた以上知っておかねばならないこと。作家になりそれを伝えてくれたジャクリーン・ウッドソンに心からの敬意を。
大津は見どころ満載でした!
石山寺、三井寺、国宝見学🌼
2021年11月のまとめ
2021年12月01日 22:50
その中で良かったのはこの5冊です。
304.「みらいめがね2」荻上チキ
312.「ブラザーズブラジャー」佐原ひかり
317.「50歳になりまして」光浦靖子
319.「たまごの旅人」近藤史恵
327.「ガラスの海を渡る舟」寺地はるな
師走、ですね。
先週網戸を外して洗ったのですが、
その日はポカポカ陽気でした。
大津へ行ってきま〜す!