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Category詩 1/14

残された場面 ── 木坂涼さんの詩を読んでみる 第4回

「黄昏発黄泉(こうせん)行を待ちながら (その15)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight トップ画像は、毎度お馴染みの隣家の庭の多く過ごしに見た黄昏空だ。そう、大楠の上に見える暗雲のフォルムがちょっと気になるよね。こいつが一体何なのか、何に見立てるのかは、フォロワー・読者諸兄姉の皆様方の感性にお任せしたいと思う。「残された場面」 木坂涼座布団をふ...

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われらはただ一本の空き壜をのこすだけ ── 夏恋日記 令和七年一月一日(水)

「VHFアンテナのある空景 (2025特別版)」 Canon EOS 5Ds R, EF16-35mm F4L IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight上に環天頂アークと上部ラテラルアーク、その下方に上部タンジェントアークと22度ハロ(内暈)というアークとハロのオンパレードだ。本年も是非このようなマルチディスプレイ・ハロに遭遇させてくださいね、ソラの神様。一陽来復明けましておめでとうございます本年もよろしくご交誼、ご支援の程お願い申し上...

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本年もご支援・ご来訪ありがとうございました! ── 新・残夏日記 令和六年十二月三十一日(火)

「光芒、天ヲ駆ケ抜ケテ (その8)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f8, 1/60sec., ISO400, WB:Daylightねぐらへ帰る途中でUHFアンテナにとまって休憩中の顔なじみのカラスさん、折から出現した反薄明光線をバックにポーズを決めて友情出演してくれた。 いろいろあった一年だったが、本年3月、俺にとっては「これをやり残しては死んでも死にきれない」という長年の懸案に、ようやく正面から向き合うことが...

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願い ── 『一冊の小瓶』や『朝の詩』から磯貝裕美さんの詩を読んでみる 第20回

「いらっしゃい!── さあさあ、一杯どうぞ」このイラスト作品は、著作者である磯貝裕美氏の許諾を得て掲載しています。但し、画像タイトルは、私が勝手に創作したものであることをお断りしておきます。 何度かご紹介させていただいているように、詩人磯貝裕美さんはイラストレーターがご本業だ。先日頂戴したメールに「月を愛でながら、一杯いかが?」という文面とともにこのイラストが添付されていた。うーん、大酒飲みの琴線に...

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November / 十一月 ── [風に吹かれる賞味期限切れの愛 ── サラ・ティーズデールの詩を訳してみる 第17回]

「黄昏発黄泉(こうせん)行を待ちながら (その14)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:Daylight 9月も下旬になってからあたふたと"September Midnight / 九月の夜更け"をご紹介させてもらった。彼女の作品には、タイトルに十二月つきを冠した作品が多い。10月には"Late October"をやろうやろうと思いつつ、仕事が多忙を極めていて(ホントか?)あえなく挫折・...

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ちきゅう ── 木坂涼さんの詩を読んでみる 第3回

「黄昏発黄泉(こうせん)行を見送って (その5)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:Daylight トップ画像は、数日前に我が家のバルコニーから撮影した日没直後の西天だ。うん、やはり黄昏空には層積雲(うね雲)がよく似合うよね。過去記事でも何度か触れているが、まだ残照の残るこの方角は西上州方面になる。「ちきゅう」 木坂涼ネコが一週間姿を消して 現れる。鳥が数千羽いっ...

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【改稿版】 逝く夏を悼む ── 続・残暑日記 令和六年九月二十四日(火)

「逝く夏を悼む」akizou さん撮影によるこの作品は 写真AC から提供されています。  本ブログを始めた当初、この訳詞は八月の終わりに掲載していたんだが、よく考えてみると近年における我が国の九月は紛れもない夏なんだよね。ということで、九月も下旬半ばに入った本日、今夏・・への鎮魂歌としてこの訳詞を再掲させてもらうことにした(笑)。まあ、春の"There Will Come Soft Rains / 優しく雨ぞ降りしきる"と晩夏...

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September Midnight / 九月の夜更け ── [じきに雪に閉ざされたつらい冬がやってくる ── サラ・ティーズデールの詩を訳してみる 第16回]

「黄昏発黄泉(こうせん)行を待ちながら (その11)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:Daylight この一篇は、サラの作品中でも俺が最も気に入っているものの一つなので、本当はもっと早く掲載したいと思っていたんだよね。しかし、一旦訳し始めてみると、これが想像していた以上の難物だった。一昨年、昨年とずるずると掲載の機会を逃し、今年こそはと思っているうちに九月も下旬になって...

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文金島田 ── 松尾静子さんの詩を読んでみる 第6回

「黄昏発黄泉(こうせん)行を見送って (その4)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/30s, ISO400, WB:Daylight 数日前の日没後、西上州方面の空に雄大積雲の連なった雲列がシルエットとなって山脈・・・いや、ギアナ高地のテーブルマウンテンのように浮かび上がった。既に空は暗さを増してきていたのでISO感度を400にセット、胸に湧き上がる過ぎゆく夏への哀感や脳裏を去来する我が黒歴史を振り払いながら、数...

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待つ ── 『一冊の小瓶』や『朝の詩』から磯貝裕美さんの詩を読んでみる 第19回

「黄昏発黄泉(こうせん)行を待ちながら (その9)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 日曜日、お布団読書という訳ではないんだが、起床する前に久しぶりに『磯貝裕美詩集 マーマレード』を通して読んだ。もう何度目の通読になるだろう・・・。その中から「いつかこの作品に見合うような写真が撮れたらその時に・・・」と密かに考えていた一篇を本日ご紹介させていただきたいと思う。但...

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