神埼宿は長崎街道の10番目の宿場町。
櫛田宮の門前町でもあったようで、
非常に賑やかな宿場であったとされます。
神埼市神埼町周辺。緑の線が街道筋で、
青くぼかした辺りが神崎宿跡。
「西木戸口跡」。
神埼宿の木戸は少し変わっていたようで、
通常の木戸は横に開く門ですが、
戸板を突き上げて縦に開いていたとされ、
その下をくぐって出入りしたとのこと。
西木戸口より東へ街道は伸びており、
[西新町]、[九日町]と続いています。
写真右側の店舗は[神埼宿場茶屋]で、
名物のおこわ、鰻セイロ、コロッケ等、
美味しそうなものが売られていました。
「浄光寺」。
脇本陣として使用された浄土真宗の寺院。
シーボルトも宿泊したようです。
「真光寺」。
街道は左折して北へ向かっており、
その角の東側に真光寺があります。
こちらも浄土真宗のお寺で、
浄光寺と同じく脇本陣となっていました。
街道は北上して[枝ヶ里町]、[二日町]と続き、
更に北へと伸びています。
この南北の通りが宿場のメインだった模様。
県道335号線を越えて[七日町]、[四日町]。
御茶屋や脇本陣長崎屋がありました。
御茶屋は路地を西に入った場所にあり、
現在は[神埼勤労者体育館]となってます。
長崎屋は正確な場所はわかりませんが、
東側の中央辺りだったらしい。
「櫛田宮」。
街道は櫛田宮の前で東へ折れます。
櫛田宮は神埼郡の総鎮守の神社で、
景行天皇が行幸して来た際に、
当地の人々が災厄に苦しんでいた為、
社殿を建てて神の怒りを鎮めたとされ、
このことから周辺が[神幸]と呼ばれ、
後に[神埼]と変化していったという。
「横町」。
櫛田宮門前から東は横町。
横町には問屋場があったようです。
街道は川を越えた後に北上し、
一つ目の3差路を東へ進み、
[八日町]、[五日町]、[東町]、[東新町]と、
東へ真っ直ぐに続きます。
「東木戸口跡」。
川の手前に東木戸口があったようで、
こちらの木戸も縦に開いていました。
現在は和菓子屋さんとなっています。
■長崎街道の宿場町
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