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技術伝承。特に中小の現場では、深刻な課題である。 大きな原因は、人手不足。社会のインフラに必要不可欠が故に、現場での作業は過酷。だから、募集しても中々集まらないと。 現場を歩く私には日常的に入ってくる声である。 先日、訪問した企業も同じような悩みを抱えて
こんばんは現在、弊社の作業場では専属大工職人たちが手刻み作業をしています。毎日、議論しながら大工職人たちが一生懸命、日々作業をしています。今手刻みしている現場の加工は、普段中々お目にかかれない特殊な部分のものです。添付した写真の箇所ではないですが弊社の会長も直接、指導を毎日のようにしていますこれもすべては、次世代の大工職人にしっかりとその技術を伝承する為。プレカットが当たり前の時代ですが、やはりこのような光景が本当の大工職人の姿だと私は思ってます弊社では、若い人材の育成にも力を入れてます。材木を加工する機材も完備して、大工職人同士でいろいろ議論して作業している姿をみるともっと若い人材をいれて頑張りたいと思う気持ちが強くなります。今週、いよいよ又兵衛旭店さんの上棟を迎えます。今から楽しみです今週も頑張ります...次世代への継承のために
もはやただの愚痴。 先日の会話 私「来年度以降、私の業務は誰に引き継げばいいですか?」 上司「残念ながらまだ決まっていない」 私「まだ決まってないんですか。引き継ぐ時間はもうあまり無いのですが」 上司「たとえ決まっても向こうは向こうで引継ぎがあるだろうから、ほとんど引き継ぐ時間は無いと思ったほうがいい」 私「困った話ですね」 上司「仕方がない」 私「目先のタスクよりも技術的な知見を引き継ぎたいので、時間が欲しいのですが」 上司「やむを得ないが、知見に関しては後継者に自ら考えさせて学んでいってもらうしかない」 車輪の再発明なんて馬鹿馬鹿しい 先達と同じ地平に辿り着くまで、後継者が一から勉強して進…
まあ、記事タイトルで言いたいことは終わりなのですが、冗長であることを承知しつつも理由を述べていきます。 ビジネス環境の変化 かつての手工業の時代は、現代と比すれば変化に乏しい時代でした。 それは同時に技術の陳腐化が遅かったことを意味しています。 そのような時代では身に付けた技能を生涯用い続けることができることから、後継者が先達と”同じ苦労”をして”同じ技能”を身につけることには意味があります。むしろ同じ苦労をすることは技術を受け継ぐための伝承過程において不可欠なプロセスであり、推奨されるものですらあったかと思われます。 しかしながら、現代は世界的な人口増加やグローバル化、技術革新の加速や複雑化…
先日は「教えたがり」に関して記事を書きましたが、世の中にはその真逆である「教えたがらない人」もいます。個人的には過剰な「教えたがり」と同程度に「教えたがらない」人も問題ではないかと考えているため、少し語っていきます。 属人化 仕事の代替性が無い状態のことを「属人性がある」と言います。属人とは人に属する、すなわち仕事に対して人が割り当てられている状態ではなく、人に対して仕事が存在する状態です。 また、その人が居なければその仕事が回らないという状態になることを属人化と言います。その人が休職したり不慮の事故に遭遇して出勤できなくなったりと不測の事態が発生した場合、属人化した仕事は回らなくなります。 …