実は、この星、タンドロン、太陽の代役をつとめているのです。
太陽だって、たまには休みたくなります。
そう、人間でいう土日のように、太陽も休暇が必要なのです。
何億年も前、生まれてからずうっと働きっぱなしだった太陽が、ついに倒れました。
その際、他の小太陽たちは、太陽の看病に必死で、
地球の混乱なんて、夢にも考え付かなかったのです。
それからやっと太陽が復帰したとき、太陽は、地球を見てびっくりしました。
ほとんどの生き物が、痩せほそり、顔色はやつれ、ふらふらになっていたのです。
太陽は、生き物に申し訳なく思いました。
そうして、太陽の代役を、タンドロンが任命されたと言うわけです。
太陽はだいぶ気が楽になり、こまめに休み、また復帰しては元気に星を照らす・・・
何もかもが順調でした。ーーあの生物、「人間」が生まれるまでは。
人間が生まれ、地球や、生き物が少しずつ破壊されてきているのを感じた太陽は
決断に出ました。
自分の仕事を放棄するのです。太陽が休めば、人間は滅びる。
もちろん、他の生き物や植物も多少は減ってしまうでしょう。
でも、口先だけ偉そうで、世界を支配しようとしている醜い人間よりも、
人間が生まれるそのずーっと前から逞しく生きてきた、生き物や植物の、
力と生命力を、太陽は信じました。
太陽は、ついにそれを実行しました。
結果、全てが、太陽の思い通りになりました。
人間が滅び、生き物が生きる。その自由な生き物の姿を見て、太陽は涙ぐみました。
と、どこからか、
「うえーん、う、う、うぇーん」
人間の赤ん坊の泣き声がしました。
太陽は、一瞬怒りと憎悪を覚えましたが、
突然ハッと気づきました。
ーー人間も、生き物なんだ。
元々は、人間だって、生きていくために色々な努力をして、
自然とともに共存している、生き物たちの仲間だったんだ。
太陽は、「この赤ん坊をもう一度、育ててみよう。」と思いました。
人間を、敵として捉えるのではなく、
また、自然の中で共存していこう。
太陽は柔らかく微笑みました。
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コメント
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ありがとう、アランドロン!
そそ、ドロンと太郎に合掌や。
って、なんの話っー ( ̄ω ̄;)