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2024年8月10日

立秋の竹沼/08.07

雲の切れ間

雲の切れ間 08.07/2024 立秋 上州藤岡

古今集 巻四 秋上 169 秋立つ日よめる 藤原敏行朝臣

あききぬと めにはさやかに 見えねとも
風のおとにそ おとろかれぬる

ぬと目にはさやかに見えねども
風の音にぞおどろかれぬる

秋が来たということは目に見える景色からは分からないが風の音には、はっとせずにいられなかった。

二十四節気は立秋です。風の音を聞こうと下日野まで往き山萩ヤマハギを見てきました。が、山萩も筑紫萩ツクシハギもまだまだでした。ふんでも名しらずの萩の花や薄羽黄ウスバキトンボなどと逢えたんで、たぬき垢へポストしました。

コンビニに寄ったら雨雲で呑まれそうな空でした。が、降ってこないさ、と竹沼まで走りました。7月31日に転落事故が…

立秋の夕暮れどきです。猫、黄葉の桜、油蝉、夕菅をパチリ。最後は夕焼雲でした。

夏と秋と 行きかふ空の 通ひ路は かたへ涼しき 風やふくらむ by 凡河内窮恒

ネコ サクラ アブラゼミ ユウスゲ 夕焼け雲

2024年4月21日

山ざくら我が見にくれば春霞…/04.04

子王山とさくら花

子王山とさくら花 04.04/2024 清明 上州藤岡下日野

古今集 春歌上   51番 よみ人しらす

やまさくら わか見にくれは 春霞
  峰にもをにも たちかくしつつ

山桜を愛でようと来たのですが霞が峰から麓まで立ちこめてます。まるで桜を隠すかのように

山ざくら我が見にくれば春霞
  峰にも尾にも立ち隠しつゝ

 

古今集 春歌上   57番 きのとものり

いろもかも おなしむかしに さくらめと
  年ふる人そ あらたまりける

詞書に「桜の花のもとにて年の老いぬることを嘆きて詠める」とあります。桜は昔のままだけど見る人は色も香も失い老いたことよと…

色も香もおなじ昔にさくらめど
  年ふる人ぞあらたまりける

清明です。咲き始めた江戸彼岸を撮ったるぞ!と箕輪に来ました。白花立坪すみれや茜すみれを撮り、肥後すみれ狙いでちょい移動したと。が、なんと急坂路で脱輪し牽引してもらう破目に(〇o〇;)

江戸彼岸のヨリとヒキ↓

エドヒガン

4月4日に箕輪に往き子王山を撮りました。令和六年のブログ始めと書きだして4月21日に公開…

2024年3月21日

霞たちこのめもはるの雪ふれば/03.21

赤城山に雲が

赤城山に雲が… 03.21/2024 春分 上州藤岡鮎川

古今集 春歌上 九番 きのつらゆき

霞たち このめもはるの 雪ふれは
  花なきさとも 花そちりける

詞書は「ゆきのふりけるをよめる」。古今集の解説書てぇと、掛詞や見立とか和歌技法の事ばかりで、読んでもチンプンカンプンじゃ。それに古語も知りません。ふんじゃが、狸流で漢字交じりで書いてみましたとさ。

霞たち木芽このめもはるの雪ふれば
  花なき里も花ぞ散りける

あっ、歌意は「霞がかり木の芽もふっくら芽吹く春です。そんな春にも雪がふります」。下句は雪を花に見立て「まだ花が咲かない里が花が散ってるようだ」てなとこかと…
でね、雪を花に見立てるなんでトンデモナイと叫んだお方がいたとか… そのお方、万葉集は好んでましたね。大伴旅人の短歌を貼っとくだよ。

万葉集 巻五 梅花歌卅二首より

0822 わが園に梅の花散る
  ひさかたの天より雪の流れ来るかも

和何則能尓わがそのに 宇米能波奈知流うめのはなちる 比佐可多能ひさかたの
  阿米欲里由吉能あめよりゆきの 那何列久流加母ながれくるかも

3月21日は日野谷で壇香梅、油瀝青、花猫の目などが撮れました。で、トップページをつくったとさ

2023年8月12日

水無月二十五日の月/2023.08.11

水無月二十五日の月

水無月二十五日の月 2023/08/11 25:54 上州藤岡

水無月二十五日の月 水無月二十五日の月 水無月二十五日の月

もう立秋ですね。七十二候を書いときます。
初候 八月八日 ~ 八月十二日   涼風至すずかぜいたる
次候 八月十三日 ~ 八月十七日  寒蝉鳴ひぐらしなく
末候 八月十八日 ~ 八月二十二日 蒙霧升降ふかききりまとう

古今集 巻四 秋上 秋立つ日よめる 藤原敏行朝臣

あききぬと めにはさやかに 見えねとも
 風のおとにそ おとろかれぬる

秋がやってきたと、目にははっきり見えないけれど、風の音を聞いて、あっ、秋だと気付いたんさ

もう、月が昇ってきたかと深夜にブラリと…
夜風がここち佳し。まさに「すずかぜいたる」です。ついつい80ショットしちゃっいました。

1枚目はテレ端で露出補正なし。2枚目はほぼワイド端で露出補正なし。3枚目はちょいズームで雲が視えた瞬間にパチリ。地球影が写っちゃったけど4枚組なんで、まぁ、いいかと… 4枚目は車のヘッドライトで照らしてパチリ。

ありゃ、もう、朝じゃぞな。シャワーしてちょい寝じゃ。今日も休みならいいんだけど…

2014年1月28日

御嶽山の大不動

2013 秋 御嶽山の大不動

御嶽山の大不動

古今集 巻第二 113 春歌 下 小野小町
花の色はうつりにけりな いたづらに 我が身世にふるながめせしまに

千手観音 百人一首の9番目だったでしょうか、あの狸君も知っとるくらいよく知られている和歌のようです。それに、小町と云えば美女の代名詞です。で、まぁ、自分の容貌を桜花にかさねただけの、つまらん歌と思うとりました。
ヘ(ΘωΘヘ)(ノΘωΘ)ノ

夏になると野で歌仙草が咲く狸ん家です。歌仙て、なんじゃろな、と調べとって六歌仙を知りました。ウィキペディアには "古今和歌集の序文のひとつ「仮名序」において、紀貫之が「近き世にその名きこえたる人」として挙げた6人の歌人の総称。ただし「六歌仙」という名称そのものは後代になって付けられた" とあります。僧正遍昭、在原業平、文屋康秀、喜撰法師、小野小町、大友黒主とか。

千手観音 小野小町は、いにしへの衣通姫の流なり。あはれなるやうにて強からず。言はば、よき女の悩めるところあるに似たり。強からぬは、女の歌なればなるべし。と、紀貫之は書いてますじゃ。

ここで、衣通姫てなんじゃいな、とやっちゃうと、猿ならば猿にしておけ呼子鳥、となるんで、岩波文庫の注だけ書いときます。「允恭天皇の妃。容姿絶妙で、その艶色が衣をとおして輝くので、時の人が衣通郎姫(そとおりのいらつめ)といったという」

で、誰だったか、「六歌仙は怨霊じゃ」と云うとりました。なんか、6人とも文徳天皇の周辺にいた人達だったようです。とすると、小町ちゃんは、冬になっちゃった、と歌ってるんかもよ。あっ、写真は去年撮った御嶽山の石仏です。 (^-^)

2014年1月27日

うんだら柿

うんだら柿

12月に多比良で撮った柿です。十分に熟していてトマトのようにも見えます。で、狸ん家だと「うんだら柿」なんてぇ云って押し潰しながら食べちゃいます。あとは土に返るだけに見える柿も好む人がいるようですね。 (@ ̄□ ̄@;) パチクリ

うんだら柿 古今集 巻第十八 938 雑歌下 小野小町
わびぬれば身を浮草の根を絶えて
        誘う水あらばいなんとぞ思う

「文屋康秀の返事によめる」とあります。ただ、小町ちゃんは "誘う水" と考えなかったようです。狸君ならホイホイ往っちゃうんですけどね。小町ちゃんに何が起こっていたんでしょうかね。 (;-_-;)

  翻译: