切り裂きジャックの真相はここにある、のかも
2021/01/21 22:32
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アントネスト - この投稿者のレビュー一覧を見る
切り裂きジャックがロンドン市民を恐怖に陥れてから一世紀。
統一前の西ベルリンを舞台に起こった、ジャックの再来を思わせる猟奇的な娼婦連続殺人。
実際の切り裂きジャック事件の概要、不可解なポイントなどをすっと読者に理解できるように物語は進み、実際の事件の奇怪さと、現代の事件への興味とで、引き込まれます。
かつてのスコットランドヤード同様に、事件に翻弄される西ベルリン警察の前に現れたのは、正体不明の外国人クリーン・ミステリ。彼の推理は、西ベルリンの連続殺人を食い止め、そして本家切り裂きジャックの事件をも解き明かします。
実際の事件の不可解なポイントをほとんど、ミステリとしての伏線、手がかりへと転化する着想が鮮やかで、現実の切り裂きジャックの正体もひょっとして・・・・・・と思わせる。現実の未解決事件を題材にしたミステリー小説のお手本のごとき一冊です。
興味深い事件の解釈
2019/10/31 03:01
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトル通り、かの有名な切り裂きジャック事件を扱ったミステリー。100年前の同事件をなぞるようにして、発生する事件。現在の事件よりも100年前の事件のストーリーの方が良くて、作者の事件に対する独自の解釈を興味深く読みました。一方、現在の事件は結論を100年前の事件と同じにしようと、そのこじつけ感が強く、結論も唐突で、ちょっと?マークが個人的にはたくさん出ました。最後に登場する日本人は御手洗!?
少し残酷な描写も
2016/02/27 22:56
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投稿者:おさる - この投稿者のレビュー一覧を見る
少し残酷な描写もありますが、
面白かったです。
事件にいたる経緯やその読後感は、
悲しみを誘うものです。
通勤や通学の合間ではなく、
がっつり腰落ち着けて読んで欲しい作品です。
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1888年にロンドンで起こった惨殺事件をモチーフにした作品。
こういう見解もあるんだな、と唸らせてくれた。
現在の事件に関して、犯人の目星はすぐにつくものの、動機については謎が解き明かされるまで全く検討つかず。
もう少し犯人の人間的な深みを出してくれればと感じた。
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うぉおおお・・・
おいおい。。。
筋は通っているが!
すじは通っているのだが!!
女はこええぞ。ということで
島田先生の書く女は貪欲で醜い感じがリアルですよねー。
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正直こんなに面白いと思わなかった。
巧みにフラグ立ってるなぁ〜
コアなファンはもっと楽しめるはず!
私は島田作品初なので、日本から来たらしい(?)探偵のことは読み流してたけど・・・
最近切り裂きジャックの似顔絵がネットで公開されてるけど、
・・・・・
違うよ。って言いたくなった(笑)
とにかく面白いです!!
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1988年ベルリンで切り裂きジャックを髣髴とさせる事件が起き、それに沿って1888年の本当の切り裂きジャック事件をも解明する、という風体/1991年に文庫になっているけど絶版なのか手に入らず読めなくて、新たに文庫化で嬉しい作品/冒頭で犯人と動機に気付いてしまい、わざとだろうな>、その通りなのか、それを誰がどう解明するのか、という面に期待しながら読み進んだ。1888年の件は、これが解釈の一つということだと思うけど、面白かった!
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ミステリー。長編。
1888年にロンドンで起こった切り裂きジャック事件。それに酷似した殺人事件が1988年のベルリンでも発生した!切り裂きジャックが復活したのか?犯人は一体誰・・・?
Jack the Ripper。あまりにも有名な未解決事件。私もすごく気になってる事件です。切り裂きジャックもおそらく現在の技術をもってすれば捕まったであろうとは思うんですが、なにせもう100年以上前の出来事だからな〜。
切り裂きジャックについては、世界中の研究者が、誰が犯人であったかを、様々な角度からアプローチして解き明かそうとしてるみたいです。
これも、その一冊といってもいいのかな?作者なりに、1888年の切り裂きジャック事件を、1988年に発生した事件と絡ませることによって、犯人を見つけ出します。
フィクションではあるけれど、なか×2説得力のある推理で、なるほど、あの人が犯人なのかもしれないと思える。この一冊で二つの事件を一気に解決できるので、なんともお得な?気分です(笑)
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切り裂きジャックを題材にしたミステリー。グロい表現が苦手でなければ、秀逸な作品だと思うので、お勧めです。
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買ったまま放置だったのだが、ようやく読破。
自分の中での切り裂きジャックブームwはもう過ぎていたのだが、面白かった。
このような謎解きは好きではないのだが、それが気にならないほど、ジャック推理はすごかった。
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切り裂きジャック事件の真相……かもしれない? 見てきたのか、と思わず言いたくなる。グロいと感じる描写が多いので、耐性がないとつらいかもしれない
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「切り裂きジャック」解決モノ。
ぬるぬるした残酷美が苦手な方はご遠慮ください。
でもでも、すばらしく独創的な解決策!です。
現実のジャックももしかして…と思わされます。
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09/05/21読了。
19世紀後半ロンドンの切り裂きジャック事件が百年の時を超えて西ベルリンで繰り返される。多分御手洗シリーズかな?この人の描写の悪臭具合はなんか半端ないorzご飯前に読むとちょっと…。
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ひさしぶりに一気読みするほどスピード感のある展開でした。スプラッタな描写にはお腹のあたりがむずむずしましたが、真相は説得力があり鮮やかでスカッとしました。
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1988年、西ベルリンで起きた謎の連続殺人。五人の娼婦たちは頚動脈を掻き切られ、腹部を裂かれ、内臓を引き出されて惨殺された。19世紀末のロンドンを恐怖の底に陥れた“切り裂きジャック”が、百年後のベルリンに甦ったのか?世界犯罪史上最大の謎「切り裂きジャック事件」を完全に解き明かした、本格ミステリー不朽の傑作。