銀行のIT化、IT企業の銀行化の方向性は国によって違うらしい
2019/05/21 18:48
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投稿者:ぱぴぷ - この投稿者のレビュー一覧を見る
銀行のIT化、IT企業の銀行化、既存の銀行と新興企業の協同や分業。これらの進む方向性は国によって違い、アメリカと中国の方向性も違う。(それぞれどう違うかは本文を読んでお確かめください)そんな中、日本はどう進むべきか?といった内容の本。
同じ筆者による『アマゾンが描く2022年の世界』より面白かった。
3.5点。(評価が1点単位でなく、0.5点単位であらわせるようになるといいのですが…)
タイトルはミスリーディング
2020/11/07 23:16
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投稿者:もちお - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルだけ読むとAmazon銀行がどのように誕生するかを主軸とした本かと思うが、テクノロジー企業と既存金融機関がどのように銀行の機能を担っていくか、アリババやテンセント、日本市場で創造的破壊をしつつある4つの企業について、それぞれの事業内容を説明している。そして、シンガポールのDBSの好例をもとに、既存の銀行が生き延びる道を説明する。この著者にありがちな読み終わってもモヤモヤするというのもいつも通り。
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AmazonやBATそして日本の新興企業の施策を概観するには良い本。が、それぞれの分析はやや甘い気がする。
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AmazonやAlibaba等の新たなプラットフォーマーの出現により従来の金融のあり方が見直されていく事例について考察された書。預金により集めた資金を融資という形で世の中に提供していくという仕組みが、壊されつつあるということが実感できた。テクノロジーの進化に伴い、個人の「身の回りのことをこなす」ことへの要求水準が益々高くなっている中、手続きに数十分を要する銀行預金のあり方は大きく見直されるべきだと感じた。(そもそも預金による調達が出来なければ、満足な貸出の継続が危ぶまれるということに対しては非常に危機感を感じた)
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この本は読むなら早いほうがいいと思いました。
現在進行形で動いているテーマですし、その動きも速いので、どんどん状況が変化していくため、本書に書かれた内容に新規性や発見が無くなる可能性があります。
それぐらい、実態の社会がここ数年でどんどん変化し、変わっていくのだろうとも、この本から読み取れる金融を取り巻く各プレイヤーの熾烈な競争環境を考えると、思いました。
お金の取り扱いについて、一般消費者にとって当たり前に出来ること、便利になることが増える背景に、本書に書かれたような強烈な変革が引き起こっていくのですから、既存金融と金融ディスラプターの覇権争いは、世の中を良い方向へバージョンアップさせる原動力なんだと思いました。
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本書にある既存金融機関で仕事をしている身にとってみると、たいへん難しい課題を次から次へと投げつけられているような、そんな読み方になってくる。このような状況下、変われ変われと言われ続けて、定点にあるものはほぼ否定されて、動き続けることが正解だということなのだろう。ある一点からの変革によってたどりついた場所は即座に否定されるのである。
そういう状況を鑑みると、本書に書かれていることもまた一寸先は闇とも言えるだろう。それぐらいの勢いで変われ変われの課題を投げつけられる。
やはり本書を振り返ってみても思うことは、金融は手段なのだということなのである。手段が目的化した既存の金融機関にとって、その意識を変えることは非常に負荷が大きいことなのだが、そこをなんとかして金融の本筋に戻るしかない。
顧客が経験価値として心から欲するところへ向かうしかあるまい。
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アマゾン銀行の話は少なかったけど、金融機関の行く末を見据えるという意味では参考になった。デジタル化の意味がわかってきた!
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Amazonに限らず、これからの金融を担うのはデジタルに強い企業かと。
10年後にはどのような金融になっているか示唆されていると思います。
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金融がどう変わっていくのか、俯瞰して全体感を知っておきたいと思い手に取りました。
そんな中、フェイスブックのリブラも世界的に大いに注目を浴びて るニュースが報道されたりと、この流れをしっかり把握しておきたいとの思いを新たにするのでした。
そういう意味では参考になりました。
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紹介されている中国IT企業、外資金融などの取組みは参考になった。それ以外は誇大表現による未来予測と、海外事例の礼賛の繰り返し。もう少し短くできたんじゃない?
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金融が果たすべく役割とは何か、本質的な価値とは何かについて考えされる内容だった。
世界最先端のフィンテック大国、中国。
楽天、ライン、ソフトバンク、SBIなどの日本の金融ディストラプター等など興味深く読めた。
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近未来の金融の姿。プレイヤーの紹介。
アマゾン、アリババ、テンセント。
ラクテン、LINE、ヤフー・ソフトバンク、SBI
三メガ、DBS シンガポール。
キャッシュレス、自動化・無人化、シェアリング。
プラットフォーム、UX、DX
Duplicate, 垂直統合、当たり前
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タイトルを見た時は巷に溢れるアマゾン分析本かと思ったが、中国や日本国内の事情も詳しく書かれており(真新しさは乏しいかもしれないが)金融の未来予測について網羅的な一冊。特にシンガポールのDBS銀行の事例は本書で初めて知ったので非常に勉強になった。改めて日本まだまだ遅れてるんだなぁ…
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私は現在金融機関勤めなので、次世代金融がどうのという話は好きです。そして大抵メガバンクなどの既存金融機関はダメな子扱いなので、悲しくなって本を閉じます。
この本で繰り返し述べられているのは、次世代金融においてはカスタマーエクスペリエンス(=UX)が重視され、そのことから必然的に高密度な顧客接点を持つアマゾンなどのディスラプターが金融機能をDepulicate(複製)し、垂直統合していく、という主張です。
個人的には規制当局の対応が焦点かと思っています。ディスラプターになんの規制も行わずに金融機能を委ねてしまうことは、当局及び中央銀行がコントロールできない部分をますます増やしてしまいますから。ただ、例えば日本の金融庁も、当局の役割として、「金融市場の安定と、その健全な発展」と挙げている通り、金融への新規参入に後ろ向きでいるだけでは後者の役割が果たせないため、何らかの緩和措置はとるかと思います。一方で日本はこの手の新技術導入のための措置(サンドボックスなどの)については、例えば民泊やライドシェアへの反応を見る限りでは苦手な印象があるので不安は残ります。
加えて、シンガポールのDBS銀行の取り組みを例に、デジタルトランスフォーメーション(=DX)の何たるかを説明し、フロントのUIやシステムのみならず企業文化に至る骨の髄まで「デジタル化」できるか否かが、今後の既存金融機関の生き残りに大きな影響を与えるとしています。個人的にはDXというバズワードのイメージが掴めて良かったのではないかと思いました。名前がかっこよいので実態が伴わないまま(コンサルに薦められて)中期経営計画に盛り込む企業は後を立たないのだと思いますが、DBS銀行については今後も動向をウォッチしていこうかなと思いました。
星は3にしていますが、次世代金融に係る着眼点を知ることができる良書かと思います。
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Amazonは生活する上で必要な会社だと思います。そんなAmazonが銀行となれば、ますます利便性が増すのでは。
金融機関に勤める者としてメガバンクを脅かす存在が何を考えてどうしようとしているのかが理解出来る著書です。数年すれば間違いなくGAFA、アリババやテンセント、日本ならLINEなどが次世代の金融を担うようになる可能性は高いと思います。