- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
次作が待ちきれない
2021/01/03 03:12
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:琴吹 - この投稿者のレビュー一覧を見る
安定の面白さ。「メインテーマは殺人」同様、ホロヴィッツ自身が語り手となって登場するが、ある意味自虐的に見えるほど、自分を間抜けな人間に仕立て上げてでも話を面白くするのは、イギリス人ならではのサービス精神なのか?ホーソーンを嫌いだと言いながらも憎めない、好奇心旺盛のホロヴィッツが大好きです。
今回も脱帽しました。
2020/10/10 22:26
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
手の内は全て明かされているのに、マァ、見事に裏をかかれました。小さなことからコツコツと、言われてみればなるほどなと思う。
ストーリーとしては、平凡な気もするが、解き明かされる答えはお見事。
クイーンやダインのような理詰めと言うよりは古き良き時代のミステリー、クリスティのような感じの作品と謎解き。
何度でも読み返せる作品でもある。次回作が楽しみ。
拍手。
ホロヴィッツの語り口がクセになる
2020/09/19 02:24
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヤバい、読んじゃった。
もうちょっと味わって読むつもりだったのに・・・ヘニング・マンケル『苦悩する男』をすぐ読み終わりたくなくて間に挟んでしまったのだけれど、こっちはこっちで盛り上がってしまった。ブレーキをかけていたけど、450ページほどを2日かからず。
“THE SENTENCE IS DEATH”:sentenceは「文の一節」と「宣告する」のダブルミーニング。
自分が脚本を書いているドラマ『刑事フォイル』の撮影現場にいる“わたし”(アンソニー・ホロヴィッツ)のもとに、元刑事の私立探偵ホーンソーンが新たな事件を持ってやってきた。
前作『メインテーマは殺人』でひどい目に遭った“わたし”としては、もうホーンソーンと組むのはお断りだと思っていたのだが、実直さが評判の離婚専門弁護士が殺害された現場に連れていかれて不可解な状況を目にしてしまったら、“わたし”の好奇心に火がつく。不親切で失礼極まるホーンソーンの態度に業を煮やしながらも、真相を求めて先に進む。
“わたし”の日常の中に突然ホーンソーンが現れて事件に引っ張り込む、という導入部は前作と一緒。
でも二作目なので“わたし”も読者もホーンソーンのことを知っているから、事件に引っ張り込まれる流れもスムーズ。
お互いすでにある程度知り合いだから、ホーンソーンとホロヴィッツとの会話も前より進みやすい。
ホロヴィッツのホーンソーンに対する気持ちというか、二人の間にうっすら<相棒意識>が、信頼関係がある。だから二人の会話や流れが、一作目よりずっとテンポが上がっているのでぐんぐん読んでしまったのだ。
もはや事件がどうでも、ホロヴィッツの語り口が魅力的でもっと読んでいたいと思う。
しかし中身も前作同様、<本格推理>である。
今回、珍しく私は伏線や手掛かりに結構気づけて犯人を割と早い段階に特定できましたが、だからって面白くなかったことはまったくない。
こちらの予想を軽々と超える展開を用意してくれているので。
さらに、ホロヴィッツが「ホーンソーンのことを知りたい」とあの手この手でがんばりつつも空回りしちゃうところがすごくいいんですよ! これもブロマンスですか?(→ 明らかに違うけど)。
シリーズが進むにつれ、ホーンソーンの何かがちょっとづつわかっていくのでしょうが、わからないうちはシリーズが続くということでもあるので、あまりすぐはっきりさせてほしくないなぁ。
アルコールを全く飲まないホーンソーンが、訪ねてきたホロヴィッツにラム&コークを出すところ。
それを飲みながら「砂糖に砂糖を加えたようなもの」(ラムはサトウキビからつくられた蒸留酒、コークは本物なので糖分いっぱい入ってる)と甘さにげんなりするホロヴィッツの姿に、「この二人がわかり合えることはまだ先だ」と感じてしまいました。
でもいいんだ、そのほうが、シリーズがまだ読めるから!
正統派本格ミステリーは健在!
2022/01/22 17:02
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
大人気のホロヴィッツ作品。それほどすごいトリックがある訳でもなく、ハラハラする場面がある訳でもないのに読ませる作品。そういった点や最新の機器の話も全く出さずに、これだけの納得性の高いミステリーが楽しめるのは、間違いなく、現在の海外での正統派本格ミステリーの第一人者の一人といえると思います。ストーリーとは関係ありませんが、この作品にドーントブックスという本屋さんが出てくるのですが、いい雰囲気の本屋さんだなぁ、実際にあるのかなぁと思って調べたところ、実在するとのこと。めっちゃ行ってみたくなりました。次の作品も期待です^_^
安定の面白さ
2021/08/28 21:19
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:じゃび - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作に引き続き面白かったです。キャラクターとしてのホロヴィツ氏は前作であんな目に遭ったわりに謎のバイタリティと好奇心で今回もひどい目に遭いまくる。もしかしてこれは毎回シリーズのお約束になるんだろうか。
個人的に、このシリーズは主役二人が必ずしも読者に好かれなくてもいいと割り切ったようなキャラ描写をされていることが最大の謎かもしれない。BBCのドラマ『シャーロック』なんか完全にそうだけど、こういう作品って普通はもっと読者に主役二人を好きにならせようとするものだと思うのに、このシリーズは意図的にそこを外しているように感じる。特にホーソーンはホモフォビアであるとされている限り良識ある読者には好かれ様がなく、今後どんな言い訳をしても許容されるのはなかなか難しいと思うのだけど、そんなことは著者も承知の上でやってると思うので今後何かあるんだろうな…全10作かけて語られる何かが…
最近読んだ本の中で一番
2024/09/16 00:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ブルー・レッド - この投稿者のレビュー一覧を見る
アンソニー・ホロヴィッツの本はカササギ殺人事件、メインテーマは殺人に続いて3作目。この2作と比べても、なかなかのレベル。どんどん読み進めてしまって、寝不足になりました。
さすがの完成度
2022/10/23 11:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yino - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ第二作。前作以上に、探偵との関係性に悩むワトソン役(=作者自身)であるが、作者が慣れてきた為なのか、ホーソーンにも少し人間味が出てきて、なんだかんだ憎めなくなる。巻末の遊び心溢れた「謝辞」を含めて、現実と虚構が程よく絡むメタ的な目線も面白い。その上でミステリーとしては、地道な証言集めのなかに巧妙なヒントが散りばめられた本格モノであり、最新フォーマットで王道ミステリーが読める点が、本シリーズ最大の魅力だと思う。全10作を予定しているとのことであり、長く楽しめそうだ。
俳句
2022/02/15 13:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
ホロヴィッツ&ホーソーンコンビの第2作。前作でも能がちらっと出てきましたが、今作では日本人女性作家が登場し、俳句が重要なポイントとなっている点でもう面白さが倍増です。「アリーナに入場するプロレスラー」のような女性警部の「太り気味の体格の大部分は筋肉」であることを実感させられるホロヴィッツ。10作まで予定されているそうですが、ホロヴィッツが毎回酷い目に合うのではないかと心配になってしまいます。謎の男ホーソーンの秘密が明らかになるであろう10作目を読むのが待ちきれません。
読んでいる間はイギリスにいるような気分で現実を忘れて没頭できました。面白いです。