お弁当屋さんの不思議なおまけ
2023/06/14 13:11
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
お弁当屋さんのポイントカードがたまってもらえるおまけ。本当にささいなものですが、不思議とその人に必要なものだったり何かを変えるものだったり。お弁当屋さんの話なのに題名がカスタードというわけも最後にわかりますが、ありきたりなようでいで胸が熱くなりました。先に姉妹編の「ロータス」を読んでしまいましたが、こちらを先に読んだほうがよかったです。
ちょっと不思議なお弁当屋さん
2022/10/24 10:02
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投稿者:ねこすき旅人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
カスタードというちょっと変な名前のお弁当屋さんには、様々な常連さんがやってきてお弁当を買っていきます。安くてボリュームがありつつ、総菜を工夫したりしてるのが、秘訣ですが、それ以外にも不思議なポイントサービスがあります。知らない銘柄のお茶やお水のプレゼントと一緒に、その人にぴったりのおまけがついてきます。
お話では、女子高校生、若い会社員、タクシー運転手などが登場しますが、誰もが過去味わった挫折や苦い思い出をもとに、不思議なおまけで、何かかわるかもしれないキッカケを与えてくれます。実際に実行するかはその人次第だけど。迷っている人にちょっと読んでほしいなという物語でした。
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街の片隅に佇むお弁当屋。やって来るのは、母を
疎ましく思いながらもその存在に縛られる青年、
捨て猫にトラウマがある女子高生など、心の底に
「後悔」を抱えた人々。客に差し出されるささやかな
奇跡がそっと心を救って…。
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カトゲンさんの小説は私たちに居場所を作ってくれる。
ちっちゃな後悔やささいな絶望で足踏みしているときに、ここいいていいよと温かな場所を差し出してくれる。
坂の下にあるお弁当屋さん。ケーキ屋さんのような見かけなのにお弁当屋さん。そこにやってくる4人の男女。
ポイントがたまると飲み物をくれる、そしてこれもと渡されるおまけ。
受け取ったときにはぴんとこないおまけたち。そのおまけが3人の背中をそっと押す。
そして最後の1人。彼が運んできた不思議と彼に贈るおまけ。あぁ、カトゲンさん、ずるいわ。これはずるい。
自分の目からしずくが「ぶわっ」とあふれる音を聞いた。
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最後に進むにつれて涙が出そうになりました。
少しファンタジー要素もあるが、加藤元さんが読者に伝わってほしい温かさは受け取れました。
ただ時間だけが過ぎていく日常も素敵だが、明日はもっといい日にするぞ!と一歩背中を押す勇気をくれる作品。
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誰もが抱える「後悔」を奇跡で救う不思議なお弁当屋。前に進む勇気をくれる珠玉の物語。
常連客に差し出されるどーでもいいモノが、心の傷を癒やしてくれる。生きていくためにはストレスや迷いと共存しなきゃいけないけど、こんなお店が実際にあればうれしいなあ。
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誰にでもあるような人を気遣う気持ち。
苦手だと思っていても合う人は必ずいる。
ホッとするような、このままでいいんだ、と思えるような、頑張ろう、前に進もうと思えるような本。
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表紙の絵が好きで手に取った一冊。お弁当屋さん「カスタード」をめぐる5人のお話でみんなそれぞれにお弁当屋さんへの物語があって面白かった。愛想はないけど優しさ溢れる5人目の主人公最後の展開に温かい涙が溢れた。また、ポイントカードが貯まったらもらえるおまけが今日のおまけはなんだろうと考えるのが楽しかった!作者さんの思惑通り気になっていた鯛焼き屋さんに行くきっかけになった。もちろんポイントカードも作った。出来たてのお弁当を食べた後のようなお腹も心もいっぱいになった一冊だった。
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外装も内装もケーキ屋さんを思わせるお弁当屋さん。
店員は強面なおじさんとちょっと無愛想な娘さん。
そのお店のポイントカードが貯まると飲み物1本とおまけが貰えます。
そのおまけはその人にとっての苦い思い出や悲しみを乗り越えるための一歩をくれる。
ちょっと不思議なお弁当屋さんがもたらす心がほっと暖かくなるお話でした。
ラストよかったなー(*ˊ˘ˋ*)
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名前も知らない常連さんと、店主の想いが交錯するあったかいストーリー。こういうお店が近くにあったら良いなぁ…
お弁当屋さんなのにカスタード、その意味がわかったとき胸が熱くなった。
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それぞれが抱える後悔を、お弁当屋さんのポイントカードの「おまけ」がそっと救ってくれる。
後悔とどう向き合うか、これからはどうやって生きていくか、読み終えたあと感動とともに、その大切さを再認識させられた。
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街の片隅に佇むお弁当屋。やって来るのは、母を疎ましく思いながらもその存在に縛られる青年、捨て猫にトラウマがある女子高生など、心の底に「後悔」を抱えた人々。客に差し出されるささやかな奇跡がそっと心を救って-。
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途中までは良かった。オチが、少し特殊能力や霊感のような話になり、あまり感情移入ができなくなってしまった。
でも、ちょっとしたきっかけで気持ちが前向きになることもあるよなぁと共感。止まっていた日常が、少しずつ動き出す感じ。
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坂の下にあるケーキ屋のような店構えのお弁当屋。店の常連たちに弁当屋の店主が密かにつけた名前がタイトルになった5つの連作短編。
変わらない日常に倦んでばかりいないで、小さく一歩を踏み出してごらん。そうすればきっと、明日は違う1日になるよ。そう呼びかけて来るような、大きな感動はないけど、読み終わった後にちょっと背中を押されたような気分になる作品でした。
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このお弁当屋ではポイントカードを貯めきると「おまけ」が貰える。駄菓子だったり、母の日のメッセージカードだったり、キャットフードだったり
人によってはゴミになるような「おまけ」だけど
それによって今まで抱えてきた後悔や悩みから救われる人もいる。そんなお話。