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ぷちこさんのレビュー一覧

投稿者:ぷちこ

35 件中 31 件~ 35 件を表示

発現

2021/04/29 22:43

彼、彼女たちに見える「何か」

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ある日から「何か」が見えるようになった主人公。
自分がおかしくなったのではと、精神を病みかけますが、自身の母親も何かに怯えていたことを思い出します。

母は何に怯えていたのか?
まさか、自分と同じ「何か」が見えていたのでは?

その「何か」の正体を求める主人公により、戦時中に隠された「ある出来事」が明かされていきます・・・。

昭和時代と平成時代が交互に語られながら、「何か」の正体が解き明かされていくのですが、「何か」の正体が気になって、ページをめくる手が止まりません。

ただし、その「何か」の正体に救いはなく、とても重い話となっています。

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紅霞後宮物語 第1幕

2021/02/27 13:14

帯の推し文面ほどでは・・・

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書店と帯の文面がすごく推してたので、読みましたが、そこまででは・・・。

将軍であった女性が後宮入りしてから起こる、後宮内や王位争いのゴタゴタを扱った王道ストーリー。

ですが、恋愛要素はなし(これは設定上、仕方ありませんが)、後宮のイジメの内容もイマイチ(韓流ドラマの後宮イジメをイメージしていると肩透かしです)、元女将軍という設定なのに肝心の戦のシーンはほぼナレーションで終了・・・。

あと、あとがきで「中国の歴史(王朝?)が大好き」だと作者さんが書いていたのですが、作中での「宦官」の扱いがあまりにも史実とかけ離れていたのが気になりました(史実→宦官は卑下されていたし、刑罰の1つですらあった/作中→〇〇いらないから、宦官になろー!なれた、やったー!的なノリ)。

さらっとは読めますが、がっつり後宮物を読みたい方、中国の歴史(王朝)に詳しい方にはオススメできません。矛盾点が気になってしまいます。

2巻から、さらに話を作り込んで面白くなる可能性もありますが、1巻を読んだ感じ、ちょっと買う勇気が持てないです。

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トラペジウム

2021/04/24 18:57

高山さんファンの方が読む小説

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

乃木坂46を応援しているので、興味があり、読みました。

ですが、はっきり言って、「高山さんファンが読む小説」という感想を抱きました。

現役アイドルがアイドルにのしあがっていく少女たちを描くと言うのは面白く、テレビに露出するようになっていく少女たちの葛藤などは、作者自身が感じたものなのかな、と思いながら読みました。
アイドルを目指す少女たちの設定も個性的で、作り込まれていると思います。

ただ、話の流れがとても強引。そして、主人公に共感できない。
アイドルになるため、古今東西の美少女を集め、ネットを使ってアピールしていく主人公のやり方は強引で、他の少女たちの心を置いていってしまっています。そもそもアイドルになりたいのは、主人公だけで、他の少女たちは気づいたら、メディアに露出していて、プライベートを失いかけ、精神的に追い込まれていきます・・・。

みんなで協力しながらアイドルになっていく少女たちの青春小説だと思っていたのですが、実際は、何をしてもアイドルになりたい主人公が、周りを利用し、踏み台にして、のしあがっていくだけの小説でした。

あと、最後の方はダイジェストになります。

作者がアイドルだと言うことは分かっていますが、読書家であると言っていたので、もう少し上手な文章を書かれると期待していたのですが・・、これではファンが楽しむ小説です。

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本と鍵の季節

2021/02/28 10:41

読んでいる途中でトリックが分かってしまう

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図書委員の男子生徒二人が、持ち込まれた謎を解き明かすミステリー。

図書館・男二人組(探偵コンビ)・謎(ミステリー)・・、というワードに惹かれて読みました。

しかし、読んでいる途中でトリックは解けてしまいましたし、無理やり図書館要素を謎解きに絡めているせいか、事件に違和感がありまくりでした。最後は、読者に想像させる形で終了・・・。あと、図書館の仕事に詳しい人なら、先の展開がすぐに読めてしまいます。

他にも米澤穂信さんの作品を読んだことがあって期待していたのですが、こちらのミステリー作品は期待したほどではありませんでした。

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青くて痛くて脆い

2021/02/27 10:55

友情か、自己愛か。

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青春の中、一歩踏み出せないもどかしさ、裏切られた苦しさを抱えてもがく主人公(ただし傍観者)が反逆を始める。

最初は主人公に共感して読んでいましたが、後半は共感できませんでした。
どんでん返しのオチによって、主人公の見方が変わってしまったからかもしれません。
自分には、主人公が自己愛の塊に思えました。

あと、作中に「ウザイ」・「気持ち悪い」という言葉が多く見られました。10代、20代にとっては心揺さぶられる鋭利な言葉かもしれませんが、強い言葉を使えばいいというものでは・・・。
某インタビューで作者さんが「『青くて、痛くて、脆い』は『君の膵臓を食べたい』を脱却したくて書いた」と言っていたので、その影響もあって、敢えて強い言葉を使ったのかな?

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