入間航空祭って,何時頃に行けばいいのだろうか,どのくらいの人混みだろうか,どこで観覧・撮影するのがよさそうか,どんなカメラ,レンズがよさそうか,などの観覧・撮影に関し,気になる点について,今回の経験を記事にしておくことにしました(長文ご容赦ください。)。
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1 往路
航空祭は午前9時開始でした。
私は,午前8時半頃,西武池袋線稲荷山公園駅に到着しました。
この時間帯,特に電車が観覧客でいっぱいというようなことはありませんでした。
踏切を回避するために,臨時改札口に背を向けて,反対ホームと結ぶ階段を上り,同駅北口から出て,基地の北門から入りました。
この時間帯では特に混み合う場所もなく,スムーズに駅を出て,基地内に入れました。
また,最初の展示飛行である午前9時半からのEC-1に十分間に合いました。

2 基地内の観覧・撮影位置
メインエリアに入り,滑走路の方向を向くと,右手方向から日が差していました。
そこで,逆光での撮影を避けようと考えて,メインエリアを奥(滑走路に向かって右手の方向)に進み,管制塔の少し先まで行きました。
P1110_0002
メインエリアでは滑走路に面した最前列を確保できるのでなければ,離着陸などの低い位置の機体の撮影は無理です。
ただ,低い位置での機体の撮影を諦めれば,背の高い人とか,子供を肩車している人の近くを避ければ,どこで撮影しても大差なく,むしろ人が密集していない場所のほうがよさそうと考えました。
そのため,特に滑走路の近くに陣取ることもせず,真ん中辺りの人の密度の低そうなところで撮影することしました。

なお,今回,私は,最前列の確保を狙って開門前から並ぶことはしませんでした。
これをすべきかどうかについてはなかなか難しい判断と思いました。
最前列でなければ低い位置の飛行機などは撮影できません。
ただ,最前列に陣取ると,その前方には,多数の航空機が駐機されていました。
せっかく最前列を確保しても,航空機との位置関係では,それが撮影の邪魔になりそうです。
駐機してある航空機をかわして最前列が確保できればいいのかもしれませんが,競争率の点からかなり難しいのではないかと思いました。
また,駐機してある航空機も,モノによっては動く可能性がありそうで,そのあたりの予測の問題もありそうです。
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今回は,以上の経緯で,逆光を嫌ってメインエリアの奥の方で撮影したのですが,結果的に,これがよかったと思いました。
というのは,お昼頃の時間帯に,場内放送で「前の人を押さないでください」というアナウンスが流れていましたが,私のいたメインエリア奥の方では,そのアナウンスが奇妙に感じられるほど,前の人を押すなどという状況はまったくありませんでした。
人はまばらで,空いたところに,コンクリートに腰を下ろしている人がたくさんいました。
しばらくして,場内放送で「メインエリアに入れない方がたくさんいるので,メインエリアでは座らないで,立って見てください」というアナウンスが流れ,また,自衛官の方が,そのように声をかけて回って来られました。
しかし,その後,多少,人の密度は上がったものの,私がいたメインエリア奥の方は,まだまだ空間があり,そのため,比較的撮影しやすかったように思います。
ブルーインパルスは13時過ぎからウオークダウンというパイロットの搭乗セレモニーみたいなのがあり,13時30分頃に離陸なのですが,13時前後の私がいた周辺は,次の写真のような状況でした。
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あくまで推測ですが,同じメインエリアでも場所によって人混みの程度が大きく異なり,メインエリアの基地入口に近い方は,かなりの混雑だったのではないかと思います。
ブルーインパルスの課目の見え方などにこだわりがないなら,奥に進むのが得策と感じました。

今回の撮影場所で,離着陸の前後の撮影ではほかの方の頭などが邪魔になりましたが,それ以外のブルーインパルスの課目を撮影するのには特に支障はありませんでした。
撮影中の滑走路向きの状況は,スモークでハートが描かれたキューピッドの写真をご覧いただければと思います。
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3 撮影機材
今回,カメラは,Canon EOS R7(APS-C),レンズは,RF100-500mmを使いました。
望遠レンズは,カメラ本体,フードを含めて,長さ40cm以内という制限がありますが,入間基地のHPをみると「ズームレンズのときは縮めた長さで」と書かれていたので,このカメラ,レンズで,フードを含めて長さ制限上問題なしです。

センサーサイズがAPS-Cのカメラですので,500mmレンズは,フルサイズ換算800mmとなり,もう一つ短いレンズでも足りるのではないかとも考えましたが,結果的には,このレンズで長すぎるということはまったくなく,このレンズでもかなりトリミングすることになってしまいました(もともとトリミング前提で撮影していますが・・・。)。

広角レンズの必要性からサブカメラとして,Olympus E-M1 MK3と9~16mmのズームレンズを持参しましたが,ブルーインパルスの飛行課目で,キューピッド,スター・クロス,ローリングコンバットピッチというスモークで形を描く課目以外では出番はありませんでした。
なお,この日は,ちょっと風があったので,上空でのスモークが流れやすく,これらの課目でのスモークが崩れ気味となってしまいました。

4 帰路
航空祭の終了は15時です。
輸送機C-1の31番機のラストフライトを見てから,北門に向かいました。
北門に到着したのが15時5分頃。
人の波が滞ってちょっと動かなくなっていました。
でも,2,3分で動き出し,北門を出ることができました。
その段階で,既に稲荷山公園駅は入場制限がされているとアナウンスされていました。
そこで,北門を出て右手に折れ,西武新宿線狭山市駅を目指しました。
途中,基地の方に右斜めに入る道があり,その道を進んだところ,基地のフェンス外側に出ました。
そのフェンスに沿って基地の周りを進んで,狭山市駅に向かいました。
ただ,そのフェンスの内側,つまり基地の中にも,並行に道が続いており,そこを歩いて狭山市駅に向かう人もいました。
会場の地図を見ると,メインエリアとランウエイビューエリアを結ぶ通路と思われます。
この途中の門を開放して,狭山市駅側に抜けられるようにしていました。
狭山市駅目標なら,北門に回らずに,メインエリアとランウエイビューエリアを結ぶ通路を通った方が結果的には近かったことになります。

狭山市駅まで人の波が続きましたが,狭山市駅への改札前でも入場制限はなく,少しずつではありながらも列は進んでいました。
私がホームに下りたときは,急行が出発した直後でしたが,乗り切れなかった客がホームに残っているという状況はなく,数分後に来た次の各駅停車にスムーズに乗ることができました。

5 その他
午前中に,メインエリアで,ブルーインパルスと書かれた制服を着た自衛官が,ブルーインパルスのパンフレットを配っていました。
ブルーインパルスの搭乗員と整備員が顔写真入りで紹介され,飛行課目が記載されたパンフです。
手に持っているパンフを配り終わったら終了,という感じでした。
突然やってきて配っているという雰囲気で,配り始めると列ができ,あっという間になくなってしまうので,このパンフがほしいのであれば,周囲の状況に注意し,配っているのを見つけたらいち早く行動することが必要です。
私は運良くこのパンフをゲットすることができました。
P1110_0001
ブルーインパルスの撮影では,事前の予習が重要です。
今回は,天気予報からきれいに晴れる可能性が高かったので,いわゆる第1区分が見られるだろうと予測して,事前に,第1区分の飛行課目を解説する動画を何本か見ておきました。
また,デジタルカメラマガジン2024年11月号に「ブルーインパルス撮影入門」が掲載されており,カメラの設定や構図などの参考にしたほか,ここに「おすすめ29課目」として,各飛行課目の機体の動きが図解されていたので,これも予習しておきました。
その結果,機体の動きをある程度予測することができ,撮影に非常に役に立ちました。

入間航空祭は今回初めてで,あくまで今回の経験のみについての記述ですが,何かの参考になれば幸いです。

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