haname 今回の「『怪物画本』VS 鳥山石燕」は、「目競」対決ですヾ(๑╹◡╹)ノ"

 鳥山石燕の妖怪画(『今昔百鬼拾遺』)には解説文が書かれているので、原文現代語訳もちゃんと載せますよヾ(๑╹◡╹)ノ"

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05_02めくらべ

めくらべ+

『怪物画本《かいぶつえほん》』「葵の上」[明治十四(一八八一)年刊、李冠光賢《りかんみつかた》画、鍋田玉英《なべたぎょくえい》模写]



『今昔百鬼拾遺』巻三「目競《めくらべ》」[安永十(1780)年刊、鳥山石燕作画]


※画像の調整、赤字の書入れは筆者。



【原文】
【現代語訳】

   
   目競《めくらべ》
   目競《めくらべ》 

 大政入道清盛《だいゼうにうだうきよもり》、或《あ》る夜《よ》の夢《ゆめ》に、髑髏《されかうべ》東西《とうざい》より出て、
 太政大臣《だじょうだいじん》平清盛入道《たいらのきよもりにゅうどう》は、ある夜、ドクロあちこちから出てくる見ました。

 初めハ二ツ有りけるが、後《のち》にハ、十、二十、五十、百、千、万、後《のち》にハ、幾千万《いくせんまん》と言ふ数《かず》を知らず。
 初め二つのドクロでしたが、それから、十、二十、五十、百、千、万増えていき、最後には何千万あるか分からないくらい増えました。

 入道も負けず、是を睨《にら》みけるに、例へば人の目競《めくら》べをする様《やう》也《なり》し由《よし》、平家物語《へいけものがたり》に見えたり。
 入道負けずに、このドクロたち睨みましたが、まるで目競《めくら》(にらめっこ)しているようだったと、『平家物語』[『平家物語 長門本』巻九]書いてあります。 


haname【解説】

 まあ、石燕玉英画力の差は、もう言うまでもなく、『怪物画本』ではドクロ黒目すら描かれていません。。。

haname「目競《めくらべ》」「にらめっこ」意味します。

 なんで石燕「目競《めくらべ》」『怪物画本』では「大仏怪物《だいぶつかいぶつ》」なんて名前改変されてるんでしょう???

 清盛南都焼討《なんとやきうち》によって、東大寺の大仏焼失しているので、それを踏まえたんですかね?

haname ちなみに、『平家物語 長門本』によると、清盛ドクロ目競(にらめっこ)のようになったあと、ドクロ一斉笑って消え清盛さめたそうです。


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三つ目アイコン にらめっこしよ三つ目ヾ(๑╹◡╹)ノ"

haname 殴りっこならしてもいいよ、もちろん一方的にだけど北見ヾ(๑╹◡╹)ノ"



画図百鬼夜行
鳥山 石燕
国書刊行会
1992-12-01




◆北見花芽のほしい物リストです♪ 



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