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プロフィール

ルミコ

Author:ルミコ
28年ぶりで東京から地元に戻り、実の両親との二世帯住宅で暮らす子なし主婦。
3歳年下の夫+ワンコ2匹の家族編成で、自宅敷地内の一角で細々とネイルサロンを営んでいます。

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徘徊その後。

2024.05.20 08:39|未分類
土日は何事もなかった。土曜日は、母はいつものようにデイサービスに行き、よさこいの演舞を楽しんで、小さな子供たちが可愛かったと言っていた。日曜は、朝から出かける準備万端でヘルパーさんを迎え、その後、お迎えの人の車に乗って教会へと出かけていった。
私たちは、母が出かけている間にスーパーに行き、母の昼ごはんを用意して、足りない食材を買ったりした。
傾向として、日曜日は教会に行って疲れるからか、在宅でも勝手なことをすることがない。日曜はデイの施設も休みだし、母にとっても「日曜は安息日」と言う長年の習慣が染み付いているのかもしれない。

徘徊事件を起こした金曜は、何も知らない夕方ヘルパーさんが来た時には寝室で寝ていたとのこと。
夫が21時近くに帰宅したが、部屋は明かりがついていて、母はしっかり起きていたので夫は家に入り、30分ほど母と話をしてくれた。私は、もやもやとした気持ちが残り、とても母と向き合う気持ちになれなかった。一歩引いたところから、夫が時間をおいてゆっくり母の言い分を聞き、こちらの思いを伝えてくれた。
母としては「徘徊」していたと言う自覚は全くなく、自分がおかしいとも思っていない。
デイサービスの施設のお昼ご飯に間に合うように行かなくては! と、ただそれだけを思って突き進んだ。
「おかしいと思ったら言ってね!」と夫に言ったらしいが、「自分で勝手に出かけちゃだめって言ってるのに出かけちゃうのは、もうおかしいんだよ。自分ではそういうつもりはなくても、頭のおかしい人が外をフラフラしてるって思われるんだよ」と、言うと、「そうなのね。そうよね。ご迷惑おかけしました」と、母はしょんぼりしていたそうだ。

娘が近くにいるのだから、毎日お昼ご飯を作って持っていけばいいじゃないか。そう責められているように思う。誰もそんなことを言ってないのに。介護離職って、こんな些細なことがきっかけで起きるのかなと思ってしまった。もういいや、私が仕事続けて母のことを見張るのは無理でしょ、はいはい、他人様に迷惑かける前に、私が何もかも諦めて母のことを24時間見張っていればいいんだよね、って全て投げ出したくなる。
私だって毎日大した昼ごはんを食べてるわけじゃなく、午前と午後のお客様の合間なので、残ったご飯と納豆とか、時間がなければスムージーだけとか、前日買ってて食べてなかったパンをかじっただけとか、そんなもんだ。朝は夫のお弁当を作るが、その時に母の昼ごはんも作るとなると、同じ食材ではできない。高齢者用と働き盛りの夫のランチは全然違うし、コストも手間もかかる。
だいたいにおいて、だるい。親のご飯まで作ってられない。そんな気力も湧いてこない…。フルタイムで外で働いているわけじゃないし、自宅に仕事場があるんだからできるんじゃないの? もっとちゃんと面倒みられるんじゃないの? と責められているようで、うんざりする。外で働いている方だどれだけ楽か。
急な呼び出しにだって、いつもいつも行けるわけじゃない。
お客様がいるときは、デイサービスだろうとケアマネだろうと警察だろうと電話には出ない。出られない。お客様にリラックスも提供する時間なのに、私自身が全然集中できないでいる。
夫は、「俺の電話番号を第二連絡先にして!」と言ってくれた。ま、夫の職場から家まで車で40分かかるんだけどね。

母のスニーカーに仕込んだAirtagは、家を離れても私に通知は来ない。設定では通知するになっているけれど、あくまで自分の持ち物につけるGPSという使い方なので、そもそも私のiphoneとAirtagが普段から離れているので、通知されないのではなかろうか。ただ、場所を検索することはできる。今回は、母がいる場所がわかっていたので検索する必要がなかったけれど、どこにいるのかわからない場合は力を発揮してくれるだろう。そんな日は来ないで欲しい。
たとえ通知が来たとしても、いつもいつも私がすぐに動けるわけじゃない。仕事中だったらスマホは見ないし。

母は、会話はしっかりしていて、自分はデイの施設に仕事に行っていると思い込んでいるくらいなので、自分の名前も住所もケアマネの名前だって言える。迷ったら誰かに聞くという判断もナイスだったし、それが薬局だったというのも良かった。通りがかりの人に聞いたら、地図アプリを開いて「こっちですよ」と案内され、さらに迷った可能性もある。
私が連絡つかなかった場合、どうなるのかな。警察で保護してくれるのかな。
色々考えると憂鬱になって、なかなか浮上できない。
またケアマネ、ヘルパー責任者と話し合いである。



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テーマ:病気と付き合いながらの生活
ジャンル:心と身体

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