キオクノトビラ

梅雨の晴れ間の夕方に、ワンコと芝生を走ったり、予約が取れないかき氷屋さんでプレミアムなかき氷を食べたり、そういえばボーナスの時期だったしと、夫と２人で焼肉を食べに行ったりと、特に何ってわけじゃないけど、普通の自由な連休を過ごしています。日・祝は私のサロンは休みなので、私の車は久しぶりにカーポートの下へ入れてもらえた。
今までは、休みであろうとなんだろうと、ヘルパーさんの出入りが毎日あるので、あまり動かさない私の車は屋根の下に半分しか入れない。とっても可愛い車なのに、ずっと雨ざらしで可愛そう。
母がいなくなる日が来たら、普通にカーポートも使えるようになるんだろうな。
「それにしても、母を施設に預けて焼肉か！　ひどいね、私たち！」
と、夫と２人で苦笑い。そのくらいいいじゃないか。飲みすぎて食べすぎるくらい、たまには許してよ。
いつもヘルパーさんが出入りする時間帯に気を使って外出していたので、誰も来ないっていうのがこんなにも気が楽なのかとしみじみ思う。母が生きて家にいる限り、ずっと毎日なのだから。プライベート空間である家に、常に誰かが入ってくるという落ち着かなさよ。介護サービスはありがたいけど、結局そういうことになる。

母がショートから戻ってきて、日常が戻ってきたら、何か起きた場合はヘルパーの自費サービスを使うことになりそうなのだけど、先日ヘルパーからその説明を受けた。
例えば、もしも母が徘徊して1.5キロ先の薬局で保護されたけれど、私たちと連絡がつかないまたは、私が迎えに行けないという場合。ヘルパーが迎えに行くことはできるけれど、ヘルパー運転の車に母を乗せることはできないので、現場にタクシーを呼んで、母はタクシーに乗せて、ヘルパーはそのあとを追いかける形になる。
自宅について着替えさせるとか、何かケアが必要な場合はそれも引き受ける。雨に濡れてシャワーが必要だとなれば、通常のサービスの場合はできないけれど、自費サービスなら可能。
料金は30分単位だけれど、出張料が550円かかり、１時間3000円ちょっと（出張費別、タクシー代別）。ヘルパーさんが向かったところから料金が発生するとのこと。
はあ。ま、ざっくり計算して、徘徊１回5000円ってところかな。近場ならば…。娘なら無料。
点滴の間に寝てるのを見守るっていうことも頼めるけれど、それも１時間じゃ終わらない。1時間半くらいかなって考えたら、点滴１回5000円（医療費別）。点滴も１日じゃ済まないから、それが何日かってことよね。
はあ。普段の介護サービスは介護保険でお安いけれど、こんなことで自費を使っていたら、いくらあっても足りないわ！

しかし世の中はうまくいかないもんで、お金ある人に限って外部の介護サービスは拒否したりしてね、結局家族が動くしかなかったり。うちみたいにカツカツの家は介護サービス拒否なしでどこでも行ってくれるし、誰でも受け入れてくれるけれど、人に頼もうと思うと無限にお金がかかりそう！　　
でもまあ、他者との関わりって大事だと思うんだよね。母にとって。一生懸命にヘルパーさんの名前を覚えようと、メモ帳に書いたり、私になんども聞いてきたり、そういうところ、母らしいなって思うのよ。私だけが世話していたら、絶対にお互いイライラして私も文句しか出てこないし、母にも強く当たってしまうだろうな。
こんなことがあった、こんなことを言い出した、こんな症状が出始めたってことを、家族以外と共有できることの安心感もある。私は私が作ったチームを信じて、このまま行けるところまで行くしかないな。


↓焼肉くらい行っていい！

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#親の介護

テーマ：病気と付き合いながらの生活
ジャンル：心と身体