特集

広島・長崎原爆

1945年8月、広島・長崎へ原爆が投下されました。体験者が高齢化するなか、継承が課題になっています。

特集一覧

上京して感じた原爆への温度差 TikTok向け短編ドラマ製作

8月6日午前8時15分に周囲の乗客が黙とうし、女子大生(左から2人目)が戸惑う場面=広島市で、2023年8月3日午前11時43分、川地隆史撮影
8月6日午前8時15分に周囲の乗客が黙とうし、女子大生(左から2人目)が戸惑う場面=広島市で、2023年8月3日午前11時43分、川地隆史撮影

 物語は現代の8月6日から始まる。広島市内を走る路面電車。東京から遊びに来た女子大生は友達に連れられて乗った電車内で、午前8時15分に黙とうする周りの乗客に戸惑った――。

 原爆投下から78年を迎える6日、若者に人気の動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」で公開される予定のショートドラマの冒頭だ。原爆を題材にした映像作品は数あれど、ティックトック向けはほとんどない。

 プロデューサーを務めるのは、スマートフォンの画面に合わせた縦長の短編動画を作る「こねこフィルム」の源秋策さん(30)。広島市安佐南区出身で幼いころ、被爆者の祖母、杉浦紀子さん(84)から「荒廃した焼け野原を歩いた」と当時の惨状を聞いて育った。源さんにとって8月6日は「平和について考える大切な日」だった。

この記事は有料記事です。

残り486文字(全文827文字)

【時系列で見る】

関連記事

あわせて読みたい

この記事の特集・連載

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月
  翻译: