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戦後80年

日本の終戦から、2025年で80年。「戦後80年」を考えるニュースをまとめました。

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戦後80年「戦争をしない」を続けるために

若者の戦死に耐えられない現代日本 少子化の中国、10年後の姿

穴のあいたベルリンの壁から西ベルリンに向かって笑顔を見せる東ドイツの警備兵=西ドイツ・西ベルリンのポツダム広場付近で1989年11月、岡崎一仁撮影
穴のあいたベルリンの壁から西ベルリンに向かって笑顔を見せる東ドイツの警備兵=西ドイツ・西ベルリンのポツダム広場付近で1989年11月、岡崎一仁撮影

 政治とメディアの適切な距離とは。戦前、戦中の歴史的経緯を踏まえたうえで、現代の政治状況に照らし合わせると。戦後80年座談会の最終話です。【司会・前田浩智主筆、構成・鈴木英生】

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政治家から「呪いの言葉」は…

 ――政治家たちが大衆の怒りや不安を正面から受け止めるほか、社会を安定させる道はないはずです。

佐藤卓己氏

 ネガティブリテラシーの話に通じますが、結局、政治家が「待てば状況はよくなる」と説得力を持って言えるかどうか。小政党に呪いの言葉が目立つのも、最終的に勝つまで有権者を待たせられないからでしょう。短期で票を集めるには敵への呪いで共感を得たらいいと。

温又柔氏

 待てないのは、日本の現状や来る未来に希望を持てないせいもあると思います。特に、待っていたらよくなった、という経験がない世代にとっては。日々は必ずよくなる、と信じられる言説がもっと必要ですよね。ただ、安易にやると……。

佐藤

 エモい記事(笑い)。本来、「待てばよくなる」抜きに資本主義は成り立ちません。貯蓄すればお金が増える、健全な資本主義を取り戻せばよいだけかもしれません。

小泉悠氏

 以前ロシアに住んだとき、生まれて初めて「日々よくなる」経験をして驚きました。政治は悪くなる一方でしたが景気はよく、インフラも周囲の人の暮らしぶりも日々よくなっていく。こういう、外の世界を知るのも…

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