1944年11月、蓮田市高虫の妙楽寺に「疎開保育園」が開設されてから80年となったのを受け、同寺で平和の大切さを考える集いが開かれた。集いには保育士を目指す大学生も参加。3歳から6歳の幼い園児53人を連れて、最寄りの桶川駅(桶川市)から妙楽寺まで約6キロを歩いた当時の保母らの苦労を知ろうと、同じ道のりを歩いてたどった。【萩原佳孝】
太平洋戦争末期、激しさを増す空襲から子どもたちを守るため、東京の二つの保育園がつてを頼って同寺に集団疎開した。当時、未就学児の集団疎開は前例がなかった。保母らは終戦後、全員が家族らに引き取られるまで約1年間、園児を守り続けた。この実話をもとに2019年公開の映画「あの日のオルガン」が作られた。
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