日本にいる女性アイドルは約1万人。選ばれた者がなる職業も、副業せねば食えぬ時代と言われて久しいが、多様性の広がりで様々な働き方が推奨。地道に働くもの、簡単にエロスを売るもの……。アイドルたちの過酷な副業の実態に迫った！ 今回は、セクシービデオにエキストラとして出演するアイドルを取材。彼女がこの副業を続ける理由に迫る。 セクシービデオ出演はアイドルにとって、最終手段の意味合いが強い。しかし、グラビアを中心に活躍するミカさん（仮名・25歳）は、5年前から副業として“完全顔出し”でセクシービデオにエキストラとして出演中だ。匿名女優でさえ簡単に特定される中、ファンに身バレする不安はないのだろうか？ 「始めたきっかけは、アイドル仲間からの紹介でした。エキストラ自体は、高校生の頃からやってました。でも、ドラマや映画の撮影はギャラが安くて……。セクシービデオはギャラが高いのもあって続けてます」 出演料は、拘束時間や内容によって、一本あたり7000～1万5000円。斡旋する業界人からLINEで募集案件が届き、応募する流れだ。基本は先着順で決まる。 「内容はまちまちですが、電車やバスの乗客、喫茶店のお客さん、主演女優さんの妹や友人役が多いです。中には現場のノリで『女優の近くでプレイを見てくれ』と誘われましたが、さすがに断りました」 そこまで体当たりな副業をこなして、肝心の“本職”はどうなのか？ 「ライブのギャラは会場への交通費で相殺されて、よくても月5万円程度です。実家暮らしじゃなかったら暮らせてないです（苦笑）」 話を聞いていくとミカさんには重大な秘密が！？ 「衣装代や楽曲制作のために、ファンの人から借金をしていて……。総額200万円くらいですかね。ちょっとずつ返してはいますよ」 なるほど。副業を続ける理由はこれか。気になるのが、今後セクシー女優として本格デビューする可能性はあるのか？ 「お金を借りて切羽詰まっているので、うーん……。なくはないかも？」 アイドル活動も“イキすぎ”はほどほどに。 アイドル活動 活動日数　10～15日／月 給料　4万～5万円／月 副業（セクシービデオエキストラ） 労働日数　7～8日／月 給料　12万～13万円／月 ＜取材・文／週刊SPA！編集部＞ ※10月8日発売の週刊SPA！特集「アイドル［過酷バイトの実態］」より