Motionユーザガイド
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MotionでWide Gamut HDRカラーを選ぶ
Motion内でテキスト、シェイプ、ジェネレータなどのコンテンツを作成するとき、オブジェクトをより適切にWide Gamut HDRプロジェクトに統合するために、ハイダイナミックレンジ(HDR)カラーを選ぶことができます。
重要:SDRディスプレイではHDRのカラーやグラデーションが期待通りに表示されない場合があります。HDRプロジェクトの広い範囲の色を正確に作成して表示するには、HDRディスプレイを使用することをお勧めします。
HDRカラーを適用する
標準(sRGB)色空間では、赤、緑、青のカラー値の範囲は0〜1です。黒は、3つのチャンネルすべてを0、つまり彩度なしにします(0, 0, 0)。白は、3つのカラーチャンネルを1、つまり最大彩度にします(1, 1, 1)。最大彩度の赤は、赤のチャンネルを1に、緑と青のチャンネルを0に設定します (1, 0, 0)。
とはいえ、sRGBの色域に収まらない色はたくさんあります。たとえば、Rec. 2020(Wide Gamut)の彩度の高い赤は、赤の値が1より大きく、緑と青の値が0より小さくなります。HDRカラーを使用するときは、各チャンネルの値を-6〜8の範囲に設定できます。
この例では、シェイプの塗りつぶしをHDRカラーに設定しています。
Motionのキャンバスまたは「レイヤー」リストで、シェイプオブジェクトを選択します。
「シェイプ」インスペクタで、「塗りのカラー」パラメータの横にある開閉用三角ボタンをクリックし、以下のいずれかの操作を行います:
Wide Gamut HDRプロジェクトで、「赤」、「緑」、「青」の値スライダを0から4の間でドラッグするか、値フィールドに-6〜8の値を入力します。
標準プロジェクトで、「赤」、「緑」、「青」の値スライダを0から1の間でドラッグするか、値フィールドに-6〜8の値を入力します。
注記:インスペクタのカラーウェル(macOSの「カラー」ウインドウを含む)をクリックしてHDRカラーを選択することはできません。
作成した色が、手順1で選択したオブジェクトに適用されます。
ヒント:「塗りのカラー」のスポイトを使って、キャンバスでHDRイメージカラーをサンプリングすることもできます。
このプロジェクトをRec. 2020 HDR色空間に書き出し、その色空間を再現できるデバイス上で再生すると、オブジェクトが割り当てられたHDRカラーで表示されます。
詳しくは、「HDR and Wide Color Gamut in Final Cut Pro X」を参照してください。