食塩66%減 新しい減塩しょうゆは「味わい」に工夫

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大村美香
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 食事の支度をしていて、気がつくと献立すべてがしょうゆ味になっていた、という失敗をしたことがありませんか?……私はあります。食卓に欠かせないしょうゆ。キッコーマンが食塩含有量を通常品の3分の1にした新しい減塩しょうゆを発売しました。大さじ1杯で食塩相当量は0.8グラム。日本人は食塩摂取量のうち7割を調味料から取っているとされる中、これは興味深い。詳しい話を聞いてきました。

 実は1月末に開かれた新商品説明会で、この新商品「いつでも新鮮 超減塩しょうゆ 食塩分66%カット」を試食する機会がありました。66%カットを先に口にしてから、通常品をなめると、塩辛さにびっくり。塩味がとがっていて、66%の方がバランスのとれた味のように感じました。

素材の風味を引き立てる

 「うまみがしっかりして、普通のしょうゆと同様に、つけたりかけたり加熱調理に使えます」と、しょうゆ・みりんグループ担当マネジャーの井上美香さん。「今は素材自体、新鮮で高品質。しょうゆの味で食べる必要がないくらい。この商品はむしろ、やわらかい塩味と華やかな香りがあり、素材の風味を引き立てるしょうゆです」と、減塩という健康面のメリットばかりではなく、味わいに優れた点があると話します。

 同社は1965年から減塩し…

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この記事を書いた人
大村美香
くらし報道部|食と農、消費者庁
専門・関心分野
食と農

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大村美香
大村美香(おおむら・みか)朝日新聞記者
1991年4月朝日新聞社に入り、盛岡、千葉総局を経て96年4月に東京本社学芸部(家庭面担当、現在の生活面にあたる)。組織変更で所属部の名称がその後何回か変わるが、主に食の分野を取材。10年4月から16年4月まで編集委員(食・農担当)。共著に「あした何を食べますか?」(03年・朝日新聞社刊)