大谷、漫画家の想像を超える 「グラゼニ」原作者が語る

有料記事

黒田健朗
[PR]

 大リーグでの日本選手1シーズン最多タイの31号本塁打を記録した大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手。原作を手がける野球漫画「グラゼニ」などで知られる森高夕次さんは「この奇跡に立ち会えている野球ファンは幸せです」「大谷には『実録物』の迫力がある」と話す。熱く語ってもらった。

    ◇

 大谷選手には毎日楽しませてもらっています。原作を務める「グラゼニ~パ・リーグ編~」(漫画・足立金太郎)の最新単行本(12巻)が20日に発売されるんですが、ちょうどその中の作家の近況のところで大谷選手について書いたところだったんです。「漫画を超えている」という内容で。

 そもそも日本時代、パ・リーグでDHを解除して「1番投手」に入って、先頭打者ホームランを打ったとき、「漫画だな」と思いました。ただ、漫画家もそこまではストーリーを思いつくかもしれないけど、今度はアメリカンリーグでもDH制を解除して投手に入る現象が起きた。マウンドを降りてから、メジャーリーガーの右翼手を下ろして、自分が右翼の守備についた。そのシーンはパ・リーグでの先頭打者本塁打のシーンを超えたと思います。こんなことはありえない。大谷は「走」も含めて三刀流。漫画家も二刀流までは想像がつくかもしれませんが、盗塁するところまでは考えないと思う。

 大谷選手が走らなければいけ…

この記事は有料記事です。残り1246文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
黒田健朗
経済部|総務省担当
専門・関心分野
漫画、アニメ、放送