EV競争、日本でも本格化 課題山積み「もうけ方見えてる会社ない」
福田直之
トヨタ自動車が電気自動車(EV)の2030年の世界販売目標を350万台に引き上げた。これまで、「脱炭素」の切り札としてEV一辺倒に偏りがちな政策の潮流と距離を置いてきた。それが、EVシフトを加速させる戦略に転じた。今後、ホンダや日産自動車とも本格的な競争に入る。ただ、日本ではEV普及の課題は少なくない。
EVシフトは世界的な流れだ。今年に入って、トヨタ以外の主要メーカーも旗幟(きし)を鮮明にしてきた。
ホンダは4月、40年に新車販売を全てEVとFCVにすると発表した。日産自動車も11月、EV競争のカギを握る「全固体電池」を28年度に投入することを表明。今後5年で2兆円を投資するとしている。
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