戦前に繰り返された政治家へのテロ、国の行方を左右も 戦後も続く
街頭演説中の安倍晋三元首相(67)への銃撃は、投開票日を2日後に控えた参院選さなかに起きた。「暴力で民主主義は封殺できない」と各党は選挙活動を続ける方針だが、政治を取り巻く様相は一変した。過去には、政治家を狙ったテロが、国の行方を左右し、ゆがめてきた歴史もある。
政治家が襲われる事件は戦前から繰り返されてきた。
1909(明治42)年に初代韓国統監だった伊藤博文元首相が、中国・ハルビン駅で、独立運動家の安重根に銃撃されて死亡した。21(大正10)年には原敬首相が東京駅で、大塚駅員に刺されて死亡した。
昭和に入り、テロは激化する。
30年に浜口雄幸首相が東京…