「どこの大学?」聞かれる恐怖 気づいた「みんなごと」にすべき問題

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牛尾梓
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私の悩み、社会を変える?(生き方編)

 参院選が10日、投開票日を迎えます。

 若年女性たちが日常生活で感じた疑問や悩みを探りたいと、朝日新聞社が運営するバーティカルメディア「かがみよかがみ」に投稿された約1万件のエッセーを分析。

 用いられる単語から彼女たちの関心の傾向を探り、それをもとに社会や政治に対する思いを聞きました。

かがみよかがみは、「私は変わらない、社会を変える」をコンセプトに、18~29歳の女性から募集したエッセイを紹介するサイト。「結婚」「生き方」「キャリア」の3つのテーマで、筆者にエッセーに込めた思いを聞きました。今回は「生き方」編です。

逆学歴コンプレックス

 「女の子なのに」という決めつけから自由になった経験をつづったのは、東京都に住むペンネーム・奈桜さん(24)。「違和感」は、東京大学に入学した直後から始まった。

 サークルの勧誘で「どこの大学?」と聞かれるたび、返ってくる反応にモヤモヤした。

 たいてい、「え、すごいね」と言われる。ただ、その本心がどこにあるのかと勘ぐってしまう。

 「すごい」の裏側では「自分…

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この記事を書いた人
牛尾梓
欧州総局|欧州連合(EU)担当
専門・関心分野
国際政治、データジャーナリズム、AI、OSINT