グリコじゃんけん、いつからあった? 戦略は? 必勝法も探ってみた
向井大輔
まだまだ勝手に関西遺産
先日、取材帰りに横切った公園でちびっ子たちが「グリコじゃんけん」をしていた。グーで勝てば、「グ~リ~コ!」と3歩進み、チョキなら「チョコレート」、パーだと「パイナップル」でそれぞれ6歩進んで、先に目的地にゴールした方が勝ち、というあの遊びだ。記者(46)も子どもの頃によく遊んだ。
今もやっているんだなあと懐かしく思った時、ふと疑問が浮かんだ。
「グリコって何だ?」
90年前の朝日新聞の広告に
もちろん真っ先に思いついたのは「江崎グリコ」。今年創業100年を迎えた、大阪が誇る菓子・食品メーカーだ。調べると、面白いものに出くわした。1933(昭和8)年2月16日付の大阪朝日新聞だ。経済の記事が並ぶ一番下の段に小さくグリコの広告が載っていて、「東京でハヤる ジヤンケンのよび方」として紹介されている。さらに同18日付の東京朝日新聞にも同じ広告が。90年近く前にすでに存在していたのか。
詳しく探るべく、江崎グリコ…