合唱王国・福島はなぜ強い 12年連続全国金賞、菅野正美さんの理論

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聞き手・斎藤徹
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 福島県は「合唱王国」といわれ、全国大会では毎年、県内の合唱団が優秀な成績を収めている。長く高校合唱部の指導に携わり、「王国」の確立に尽力した菅野正美・県合唱連盟理事長(67)に、福島の強さのヒミツを聞いた。

かんの・まさみ 1955年、福島県須賀川市生まれ。国立音楽大卒業。福島県の音楽科教諭として各高校で合唱や吹奏楽を指導。安積女子高時代に全日本合唱コンクールで12年連続金賞に輝くなど受賞多数。2016年に定年退職。07年から県合唱連盟理事長を務める。

 ――合唱に深く関わることになったいきさつは。

 「わが家には歌や音楽好きな姉たちがいて、私も幼少時から当たり前のように歌を歌っていました。当時から、NHK全国学校音楽コンクールの予選を兼ねた音楽祭が県内各市町村であり、学校ではクラスから選抜された児童生徒で合唱部がつくられていました。私も小学4年の時に学校の特設合唱部に入りました」

 「中学でも合唱部を続け、独学でピアノも弾くようになりました。高校進学後は音楽の道に進むことを決め、音大の教育科で学びました。卒業後は県立高校の音楽科教諭になり、各校で合唱部を指揮し、今に至っています」

 ――なぜ「合唱王国・福島」といわれるほど強くなったのでしょうか。

 「県内は古くから、合唱が特…

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この記事を書いた人
斎藤徹
郡山支局長
専門・関心分野
人口が減っても持続可能な地域づくり