東浩紀さんが語るツイッター限界論 無料サービスで「言論は死ぬ」

有料記事

聞き手 シニアエディター・尾沢智史
[PR]

 買収したイーロン・マスク氏による改革で、ツイッターという「言論の場」が変わってしまうのではないか。そんな議論を、批評家の東浩紀さんは「ツイッターを公共インフラと見なすこと自体が間違い」と突き放します。今は発信から半ば撤退したという東さんが語るツイッターの本質と限界、そして公共的な議論の場のあるべき姿とは。

 ――イーロン・マスク氏によるツイッターの「改革」をめぐって、様々な議論が起きています。

 「SNSは新しい公共的な役割を果たすべきだという議論が、2010年代後半から高まりました。しかし、今回のイーロン・マスク氏によるツイッター改革騒動は、私企業が運営するSNSに公共的な役割を持たせることの限界を示したものでしょう。ある意味で、SNSに対する過剰な期待に冷や水を浴びせるものだと思っています」

 ――「過剰な期待」とは?

 「ツイッターは本来、『いま…

この記事は有料記事です。残り2818文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません