第1回1日3万歩でトップ当選 25歳女性市議「若者の声」以外も届けたい
伊藤良渓
川崎市議選に立候補した那須野純花さん(25)=日本維新の会=は幸(さいわい)区選挙区で約1万2千票を獲得し、トップ当選を果たした。
「地域の困りごとに寄りそう政治家になる」。11日に当選証書を受け取ると、こう決意を述べた。
18歳選挙権が実現した年に、18歳になった。
以降、すべての選挙で投票所に足を運んできたが、川崎市議選や市議補選では自分が求める政策を訴える候補がおらず、白票を投じた。
誰が自分の声を代弁してくれるのだろう――。
知名度がないからこそ「動かなきゃ」
那須野さんは地域でゴミ拾いや地元産野菜のマルシェの企画といった活動を続けてきたが、政治家は遠い存在だった。「どこに行けば会えるのか、全然分からなかった」
25歳の今年、立候補を決めたのは「顔が見える関係を作りたい」と考えたからだ。
地盤、看板、かばんはない。選挙戦は手探りだった。
選挙カーでの宣伝は支援者に…