東京でなくした思い出の指輪が思わぬ場所で 米国人女性、感謝の涙

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藤原伸雄
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 「こんな奇跡が起きるなんて。日本はなんて誠実な国なんだろう」。日本旅行にきた米国人女性の、そんなSNS投稿が話題になっている。

 この女性は、ボストン在住でIT企業に勤務するアリエル・ウィントン・ジョーンズさん(29)。自身のSNSで、日本でなくしたダイヤの指輪が2日後に戻ってきた、というてんまつを投稿。「なくしたものが戻ってくる」という、日本の遺失物管理のしくみに感謝の気持ちをつづった。

外した指輪、夫のポケットにあるはずが

 ジョーンズさんはオンラインで朝日新聞の取材に応じた。30歳になる夫の誕生日の記念に、9日間の日本旅行を計画したジョーンズさんは、5月22日に東京・大手町のホテルに到着。時差ボケで早朝に目覚めてしまい、リフレッシュするため、夫と近くのジムで運動することにした。

 鉄棒で懸垂していると左手の薬指に痛みを感じ、この時、つけていた結婚指輪を外して夫に預けた。夫はズボンのポケットに指輪をしまった。1時間ほどでジムを出て東京駅まで散歩し、初めて見る光景を写真撮影しながら楽しんだ。

 アクシデントに気づいたのはホテルに戻った時だ。夫がポケットから携帯電話を取り出すと、一緒に入っていたはずの指輪がない。

 「どこかで落としたのかも」。不安に襲われ、動揺した。

家族の特別な思い詰まった指輪

 なくしたのは、特別な意味を…

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この記事を書いた人
藤原伸雄
国際報道部
専門・関心分野
国際社会問題、貧困、難民、紛争