高まる英語熱、日本の教育への不安… インター開校、注目のワケは

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塩入彩
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 今夏、東京都小平市に英国式のインターナショナルスクール(インター)が開校する。インターの開校は各地で相次いでおり、保護者の関心は高い。背景には何があるのか。

 5月下旬の土曜日。今年8月に開校するマルバーン・カレッジ東京(東京都小平市)の教室で、同校の教育を体験するワークショップが開かれた。

 この日は、「Learning for Life」という、ライフスキルを学ぶプログラムを実施。5~7歳の子どもを対象にした授業では、様々な曲調の音楽を聴いた後、講師が「How did you feel?(どう感じた?)」と尋ねた。すると、参加した子は「Happy」、「Excited」などそれぞれが感じたことを発言。その後は、みんなで深呼吸をしてみたり、自分の気持ちが落ち着く方法を紙に書き出したりした。

 こうした授業は、「SEL(Social Emotional Learning)」と呼ばれ、自分の感情を言語化することなどを通して、社会性や感受性を育てる。欧米では多くの学校で採用されているといい、同校でも「情緒の安定があってこそ、学業に取り組める」と重視する。

 この日は、5~13歳までの親子約80組が参加。子どもたちがワークショップに参加している間、保護者は別室で、マイク・スペンサー校長から同校についての説明を聞いていた。

記事後半では、インターに関心を寄せる保護者の声や、専門家から見た最近の状況を紹介しています。

 マルバーンは、英国西部・ウ…

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この記事を書いた人
塩入彩
首都圏ニュースセンター|教育、武蔵野地区担当
専門・関心分野
ジェンダー、教育、性暴力、性教育