見積もり「断らざるを得ない」ほどの人手不足 鹿島建設社長の危機感

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聞き手・三輪さち子
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 建設投資が好調です。特にオフィスビルなど民間投資の意欲はかつてない高まりです。公共部門もあわせた建設投資額は、この10年は毎年右肩上がりです。ところがいま、一部では見積もり依頼を断らざるを得ない状況になっているといいます。何が起きているのでしょうか。鹿島の天野裕正社長に聞きました。

 ――2023年も設備投資への意欲は変わらず高いのでしょうか。

 「そうですね。一言でいえば、繁忙です。いま、2~3年後の工事に向けて社員の配置を考えていますが、もう限界を超えるほどになっています。設備投資の計画が多く、見積もり依頼をお断りせざるを得ない状況にまでなっています」

 ――好況はいつ以来でしょうか。

 「日本経済のバブル期以来でしょうか。以前は日本経済の先行きに関して悲観的な論調がありましたが、建設業を取り巻く環境としては景気は良いと言えます」

 ――これほどの好調の理由は。

 「高度経済成長期に建てた施…

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この記事を書いた人
三輪さち子
政治部次長
専門・関心分野
政治とジェンダー、国内政治、安全保障