【詳報】ジャパンモビリティショー報道公開 次世代のEVそろい踏み
26日から始まるジャパンモビリティショーの報道陣向けの事前公開が25日午前、東京・有明のビッグサイトで始まった。近未来の多様なモビリティー(移動手段)や関連技術を展示するイベントで、自動車各社が開発する次世代の電気自動車(EV)もそろい踏みしている。
自動車業界の枠を超えて関連産業を盛り上げようと、1954年から続いてきた「東京モーターショー」を改称した。コロナ下での中断を経て、開催は4年ぶり。鉄道や通信、ロボット開発、スタートアップ(新興企業)など幅広い業界から約500社が参加している。一般公開は28日から11月5日まで。タイムラインで詳報します。
トヨタ、次世代EVのコンセプトモデル初公開
トヨタ自動車は25日、電池や生産手法を刷新した「次世代EV(電気自動車)」のコンセプトモデルとして、トヨタブランドの2台を世界で初めて披露した。スポーツカーの「FT―Se」とSUV(スポーツ用多目的車)の「FT―3e」で、いずれも発売時期は未定。
内装を自由に変え、アウトドアのほか、移動販売車や乗り合いバスにも使えるEV「カヨイバコ」なども披露した。多様な技術で、免許返納後の高齢者や障害者などさまざまな人々の行動範囲を広げる考えで、佐藤恒治社長は「トヨタの使命は世界中のお客様の暮らしにとことん寄り添い、多様なモビリティーの選択肢をお届けし続けていくことだ」と話した。
09:15
マツダ、PHVのスポーツカー「アイコニックSP」発表
マツダは25日、小型スポーツカーのコンセプトモデルで、プラグインハイブリッド車の「アイコニックSP」を発表した。
エンジンには合成燃料で動くロータリーエンジンを搭載。毛籠勝弘社長は「車は理屈抜きに楽しいものだと思って欲しい。今後の決意を象徴するモデルだ」と話した。
他にも小型スポーツカーの「ロードスター」の初代モデル、今月に大幅改良を発表した4代目モデルなども展示している。
09:30
スバル、「エアモビリティーコンセプト」初披露
エンジンや四輪駆動技術に強みを持つスバルは25日、空を移動できる「エアモビリティーコンセプト」を世界初披露した。
スバルの前身は戦前の中島飛行機で、エンジンや機体の開発を行っていた。今も陸上自衛隊向けのヘリコプターなど航空宇宙事業を手がけている。全長6メートル、幅4・5メートルで、今回の「モビリティショー」に向けて企画したという。
大崎篤社長は「スバルが目指す、より自由な移動の未来を示した」とアピールした。スバルのブースでは近未来のスポーツカーをイメージした電気自動車(EV)のコンセプトモデルや主力車両なども展示されている。
10:00
カワサキ、電動オートバイ「ニンジャe-1」国内初公開
二輪車メーカーでトップバッターとなったカワサキは、世界初公開となるオートバイ5車種を発表した。川崎重工業の二輪事業70周年とあって、「これまでのモーターショーと比べても力が入っている」(広報担当者)という。
展示のテーマは「伝統と革新」だ。「革新」を代表するのは、国内初公開となる「ニンジャe―1」。同社初の電動オートバイで、国内で販売する方針も発表した。
伊藤浩社長は「電動でも、おもしろくなければカワサキじゃない。電動ならではの加速感を届けたい」と話した。
10:15
ホンダ、いす型モビリティーを「発明」
ホンダは、二足歩行ロボット「ASIMO(アシモ)」の開発で培ったロボティクス技術を生かした「発明品」を出展した。
いす型小型モビリティー(乗り物)「ユニワン」は、座っている人が体を傾けた方向に移動できる乗り物だ。電動車いすと違って両手が自由に使える上、座ったときの視線の高さを立っている人に合わせたため、下肢障がい者でも健常者に近い感覚で移動できるのが特徴だという。
体の傾きによる移動を可能にしたのが、アシモなどで培った自立移動技術だ。移動時はタイヤのついた足が伸び、身体の傾きに合わせて動く。転倒のリスクがあるときには、瞬時に足を収縮させて転倒を防ぐようになっている。
このほかにも、遠隔地から自身の分身として操作できる「アバターロボット」も展示する。
10:30
レクサス、次世代EVの「LF-ZC」初披露
トヨタ自動車の高級ブランド…