「少年倶楽部」巡るNHK内での性被害証言 クロ現で管理体制に言及
NHKは4日放送の「クローズアップ現代」で、約20年前にNHKの音楽番組「ザ少年倶楽部」への出演を希望していた男性が、局内のトイレで故ジャニー喜多川氏から性被害を受けたと証言している問題を取り上げ、当時の番組出演者など子どもに対する局側の管理体制について言及した。
当時、局内のリハーサル室では、番組の出演者を決めるオーディションやレッスンなどが行われていたが、オーディションは事務所関係者のみで行われ、また、レッスンでは、現場にNHK関係者が立ち会わないことが大半だったと伝えた。
さらに番組での選曲や主な出演者の決定、番組の構成などはNHKが行い、主要なジュニアのメンバーについては人数や名前を把握していたとする一方、「後ろで誰が踊るかなどは曲ごとの振り付けに関わること」との理由で、事務所側に任せ、NHKは名前を把握していなかったとした。
また、NHKは、今回の男性の証言について、「番組の制作責任を持つNHKとして看過できない問題であり、今後出演者の安全や人権を守る取り組みをさらに進めていく」とするコメントを紹介した。
番組は、「検証・ジャニーズ性加害 “救済”めぐる壁」とのテーマで4日放送され、事務所に所属していなかったことで補償が進まない問題について取り上げた後で、NHK側の管理体制についても取り上げた。
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